シンポジウム Nikkei: Japanese Community in the Past and Present がクイーンズランド大学で開催されました
クイーンズランド大学名誉上級フェローの永田由利子博士と関西学院大学国際学部の長友淳教授により、シンポジウムNikkei: Japanese Community in the Past and Present が2025年10月17日にクイーンズランド大学で開催されました。
上記シンポジウムは、在豪日本人移民研究のパイオニアであり歴史学的アプローチから研究を進めてきた永田博士と社会学的調査を行ってきた長友教授の研究交流によって実現し、日系コミュニティの歴史や現代の暮らし、およびニッケイルーツをめぐるアイデンティティの動態性について理解を深めることを目的として企画されました。
開会にあたり、主催者の長友教授によるクイーンズランド大学と関西学院大学とのダブルディグリープログラムなどのパートナーシップの深さや講演者紹介が行われた後、永田博士による豪州の日系コミュニティの歴史に関する講演が行われました。戦時中の日系人強制収容や現代にいたる日系ルーツの継承について、永田博士が進めてきた歴史資料調査とともに示されました。
続いて日系ルーツを持つゲストスピーカー2名による講演が行われました。日系4世のSteve Dawson氏は、サーカス団員であった1世移住者および白豪主義下における家族の経験について講演しました。また、日系3世でアーティストのElysha Rei氏(豪州日系人団体Nikkei Australia代表)は、「戦争花嫁」として戦後に移住した祖母の経験や、自身のルーツとの向き合い方やそれをアートに表現している活動について講演しました。
シンポジウム後半では、上記4名が登壇し、フロア参加者も含めてディスカッションが行われ、日系のルーツの継承やそのアイデンティティの動態性をめぐる活発な議論が展開されました。