大土井涼二・経済学部教授がThe 2025 Annual Meeting of the Association of Southern European Economic Theoristsにおいて「Does a rapidly aging country lose technological leadership in the global economy?」をテーマに発表を行いました
大土井涼二・経済学部教授が、2025年10月30日から11月1日にかけてモロッコ・ラバトのMohammed VI Polytechnicで開催された国際学会、The 2025 Annual Meeting of the Association of Southern European Economic Theorists (ASSET) において、「Does a rapidly aging country lose technological leadership in the global economy?」をテーマに発表を行いました。
ASSETは毎年1度開催される経済学の国際学会で、南ヨーロッパが名前に冠されていますが、そこに限らずドイツやフランスなどの西ヨーロッパ、またアジアからも参加者が集まり主に理論経済学の分野での報告が行われる学会です。今年の学会では、180名ほどの研究者が集まり発表・討議が行われました。
高齢化は先進国全般で観察される現象ですが、その進行度合いには国際的な差異が認められます。日本のように相対的に高齢化が進んでいる国では、それが足かせになって技術進歩が他国に対して遅れを取るのでしょうか。本研究は「高齢化の進行度合いが異なる国が世界経済で共存し、相互に影響を与える」という現実をモデルに導入し、ある国の相対的な高齢化が各国の技術進歩に与える影響を理論的および定量的な側面から解明することを目的とした研究です。発表後にフロアから貴重なコメントが出され、今後の研究に有益となる多くの新たな知見が得られました。