松田祐介・生命環境学部教授らの研究論文が科学学術雑誌Cellに掲載

論文タイトルは「Diatom pyrenoids are encased in a protein shell that enables efficient CO2 fixation(珪藻のピレノイドは高効率CO2固定を可能にするタンパク質の殻に覆われている)」。松田教授らは、海洋性珪藻類が行う高効率な光合成反応を可能にする新規タンパク質を発見し、その高効率な二酸化炭素固定を可能とする分子メカニズムを最新のゲノム編集およびクライオ電子顕微鏡技術で解明しました。
このたびの研究成果は地球全体のCO2固定反応の理解に大きく貢献するもので、将来の海洋環境予測ひいては地球レベルの環境予測にも分子のレベルから重要な指標を与えると考えられます。また、微細藻類はバイオエネルギー源としても有望で、海水と太陽光による高効率な珪藻バイオエネルギー生産に向けた、次世代の葉緑体エンジニアリングに対し、新しい方向性を与えることが期待されます。