Interviews 学生 人と人とがつながり、誰かの居場所となる場を作る
Introduction紹介文
「地域のつながり」に興味を持ったことがきっかけとなり、大岡ゼミでソーシャルネットワークについて学ぶことを決めた稲垣さん。地方出身というご自身の背景から、地域創成という観点で自分にできることを見つけたいという思いで、日々の活動に取り組んでいます。現在は、大学生の居場所を作るために月2回「朝活」を開催。企業との連携や企画実行まですべてを自分たちで行い、ゼミでの学びを実践へと昇華させています。
自身の経験から導き出した「朝活」で生み出す「居場所」
大学進学がきっかけで地元の島根県から西宮へと引っ越し、初めての一人暮らしがスタート。当初は、新たな環境での生活になかなか慣れることができず、一人で過ごす時間に強い孤独感を感じました。大学にはサークルや部活動など、同じ関心を持つ仲間が集まる団体がたくさんあります。ただ、そうした団体はすでに仲のいいコミュニティが出来上がっている場合が多く、一人でその輪に飛び込んでいくことには、やはり参加しづらさを感じる側面も。このような経験から、特定の何かに縛られず、誰でも自由に立ち寄ることができる「居場所」の必要性を強く認識するようになり、大岡ゼミでコミュニティやソーシャルネットワークについて深く学び始めました。ゼミでは座学に留まらず、フィールドワークや、無印良品に防災グッズの企画提案を行うといった実践的な活動を経験。主体的に行動する力が身につき、この強い思いを実現したいと、誰にでも開かれた場所として「朝活」を始めました。
心身ともに健康な1日を送るために。調査を通じて見えてきたことを企画に盛り込みました。
朝の時間に注目したのは、一人暮らしの大学生の生活実態を調べる中で、生活習慣の乱れが目立っていたためです。「早起きをして、みんなで朝ごはんを食べながら会話を交わすことで、孤独感をやわらげ、心身ともに健康な一日をスタートできるのではないか」と思い、この企画を立ち上げるに至りました。朝活を企画して以来、継続的に参加してくれる人もおり、この活動がその人にとっての新たな居場所づくりに貢献できていると実感。活動の目的を果たせたように感じて深い達成感を覚えます。一方で、現在直面している困難は、参加者を集めることです。活動当初からチラシやSNSで周知を行ってきたものの、思うように参加者が集まらず、現状では友人を中心に声をかける形でのみ開催が実現。もちろん、友人同士の新たなつながりは生まれていますが、本当に居場所を求めている人々にどのようにこの活動を知ってもらい、気軽に参加してもらえる場にしていくかが大きな課題だと感じています。現在もこの点について検討を重ね、より多くの学生に届く方法を模索しているところです。
参加者と共に創り、誰にでも開かれた場へ
私たちが目指しているのは、本当に居場所を求め、朝活を通して健康的な生活を送りたい、孤独な気持ちを和らげたいと考えている学生たちに、この活動を知ってもらい、参加してもらうことです。この目標が実現し、活動の目的が果たせたときには、この活動の持つ意義を改めて深く実感できるだろうと考えています。また、私たち運営側だけでなく、参加者自身も主体的に活動を充実させていくことが、非常に大切です。そうなることで、この場が参加者たちにとって本当の意味での「居場所」として機能していくのだろうと考えています。「朝活」という取り組みが、単なる学生の一時的な集まりで終わらず、参加者と共に成長するコミュニティとして定着していくよう、今後もこの活動を大切に育てていきたいです。
学生生活を通じて培った力を生かして、自分らしい将来を目指します!
私は現在3年生で、就職活動の準備に力を注いでいます。ゼミや朝活での経験を通して、以前は苦手だった自分の意見を言葉にして伝える力が身についたと実感。就職活動において自分の思いを企業へ伝える上で大きな自信となっています。また将来の進路について考えることは簡単ではなく、不安や迷いもありますが、ゼミでの学びを生かし、地域のつながりを生み出したり、地域の価値を引き出したりできる仕事に挑戦したいと考えています。そしていつかは、生まれ育った島根県の魅力を高め、地域の活性化に貢献することが私の目標です。これまでの学生生活での経験を大切に、自分らしい生き方を模索していきたいです。