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Interviews 卒業生 「好き」を追求し続けた2年間は、これからの人生において大きな財産です。

渡辺 優さん
掲載日:2025.08.08
言語コミュニケーション文化研究科
2024年度卒業

言語文化学領域
前期課程 修士論文コース2024年3月修了

修士論文では、是枝裕和監督作品の二重性について研究しました。是枝監督は、映画監督の前にテレビのドキュメンタリー番組のディレクターとしてキャリアを積んでおり、彼のフィクション映画の中には、あらゆる点でノンフィクションが混在しています。そのノンフィクションは、作品のテーマだけではなく、撮影技法やショットからも表れており、ショット分析などを通して考察していきました。これまでは映画やドラマのストーリーを追って楽しんでいましたが、今は編集や技法にも注目しながら作品の意図を汲み取ろうと考える習慣がつきました。これは、この研究をしていなければ、絶対に得られなかった視点だと思います。卒業後はIT企業へ就職するので、自身の研究が直接生かせる機会は少ないと思いますが、この2年間は今後の人生をきっと豊かになるものにしてくれると確信しています。