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Interviews 学生 憧れの存在を追い越せるように、挑戦を続ける

添田 一希さん
掲載日:2025.08.01
理学部

Introduction紹介文

約180人が所属する学生団体「Mains(メインズ)」の代表を務める理学部3年の添田さん。多くの仲間と協力して進めるオープンキャンパスの運営や新入生サポートなどを通じて、大きなやりがいを感じていると言います。「これまで先輩の背中を追ってきた」と話す添田さんですが、現在は仲間を率いるリーダーとして活躍中。活動の中で感じた自らの成長ややりがい、これからの目標について聞きました。

「自分もあの人のようになりたい」
先輩の姿に憧れて参加した学生団体でのさまざまな出会い。

新入生オリエンテーションで見た、ステージに立って堂々と話す先輩の姿が今も忘れられません。お話が上手で、なによりも人を惹きつける力がある。一目で「あの人のようになりたい」と思いました。その先輩が、学生団体Mains(メインズ)の前代表です。強い憧れの気持ちが、入団のきっかけになりました。
活動する中で、前代表だけでなく、尊敬できる多くの先輩方との出会いがあり、自分も成長したいという気持ちが強くなりました。1年生の1月には幹部に選ばれ、2年生の終わりには代表に就任。もともと前に立って話すことが好きだったものの、人をまとめる経験は初めてです。試行錯誤の連続ですが、今ではこの立場だからこそ味わえるやりがいや達成感を得ています。

新入生の前で話している様子

180人が所属する団体を束ねる代表の役割。
みんなで団結しつつ、一人ひとりが輝ける場をつくりたい。

Mainsは関西学院大学・神戸三田キャンパスにある理系4学部(理学部・工学部・生命環境学部・建築学部)の学生が集まる団体で、新入生サポートやオープンキャンパスの行事の企画、運営を担当しています。中でも最大規模のイベントは夏のオープンキャンパス。キャンパスツアーや研究室紹介、個別相談、フォトスポット設営など多岐にわたる企画を学生主体で進めます。準備は3カ月前から始まりテスト期間とも重なる中、メンバーそれぞれが工夫して時間をやりくりして全力で取り組みます。
以前はいちプレーヤーとして現場に集中すれば良かったのですが、代表になってからは全体ミーティングの進行、大学との調整、各チームの進捗確認など、より「見守る」「支える」立場となりました。対外的な場でのプレゼンや司会も増え、責任の重さを感じる毎日です。この活動をしていていちばん達成感を得られるのは、やはりイベントが無事に終わった時。去年のオープンキャンパスは来場者が非常に多かったのですが、大学の志願者数も過去最高に達したと聞いたときには「自分たちの頑張りが少しでも役に立ったのでは」とうれしくなりました。
代表になって実感するのは「自分一人では何もできない」ということ。Mainsでは学部を超えた仲間たちとイベントに向けて取り組んでいて、みんなで何かをやり遂げるとういすごく貴重な経験をしていると思います。

先輩たちの背中を追いかけていた自分を超えて、
次は自分が後輩たちに目標にしてもらえるような存在を目指して。

もちろん、順調なことばかりではありません。180人もいるとなかなか活躍の場を見つけられずにモチベーションが下がってしまうメンバーもいます。そんな時には活動を小さく分けたり新しい役割をつくったりして、できるだけ多くの人が「自分も必要とされている」と感じられるように工夫しています。私自身、時にまっすぐ突き進みすぎてしまうところがあるので、代表に就任する際には「恐れずにNOと言ってくれる」副代表を選びました。対等な立場で意見を交わせる仲間がいるからこそ、より良いチーム運営ができると思っています。
私はかつて先輩に憧れてMainsに入りました。今度は自分が、そんなふうに誰かに目標にしてもらえる存在になれたらと思っています。ただ派手なことをするのではなく、目の前の仕事を丁寧に、チームの中での役割を大切にする。後輩たちに「こういう先輩になりたい」と思ってもらえるような存在を目指して、これからも挑戦を続けていきたいです。

私にとってのミカンセイノカノウセイ

今年のオープンキャンパスの集合写真

数学で培った力と人とのつながりを武器に、自分らしい未来を切り拓く道を模索中。

3年生も半ばに差しかかり、将来について本格的に考え始めました。教職課程を履修していて教員を選択肢の一つにしながら、現在は民間企業への就職も視野に入れてインターンなどに挑戦中。数学科で培った数字の力を文系職でも活かせないかとさまざまな業界にアンテナを広げています。人とつながり、何かを成し遂げることが好きなので、社会に出てもチームに貢献できる自分でありたい。学生団体での経験を糧に、自分らしい進路を切り拓いていきたいです。