Interviews 卒業生 各界で活躍するOG・OBからのメッセージ③

兵庫県庁 公務員
大矢 航平さん
掲載日:2023.03.03
法学部
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司法研究科
2017年度卒業
Introduction紹介文
関西学院大学法学部卒業
2015年4月 関西学院大学法科大学院(既修)入学
2017年3月 関西学院大学法科大学院修了
2018年11月 兵庫県庁勤務
県税事務所で、法人事業税・県民税の課税・申告指導に従事。
適正・公平な課税のため、勉強の毎日です。
全力でサポートしてくださる先生方のいる環境。だから、全力で勉強に取り組めます。
大学院で勉強を進める中で、弁護士以外にも法律の知識を生かす場はないかと思い、最初に思い付いたのが故郷である兵庫県内で働くことのできる県庁でした。
ロースクールでは日々膨大な量の判例や条文に触れることになりますが、これらの勉強により、さまざまな問題に対し、一定の姿勢で取り組むことができるようになったのではないかと思っています。例えば、何事も定義やお互いに納得できる点を定めてから議論をスタートさせる姿勢、議論の目的は何なのかを明確に意識する姿勢、発言するときは根拠を明確に示す姿勢等です。これらの姿勢は、法曹以外の職業に就いた私にも大いに役立っています。その意味で、ロースクールで学んだことはあらゆる場面で活躍する武器になっていると感じます。
弁護士等の法曹は、法律を使って不安・不満を抱えている方々のトラブルを解決する形で法律に関わっていくのに対し、公務員は法律を使って地域の方々にサービスを提供する形で法律に関わることになります。現職の県税事務所においても、県民の皆さまに正しく税のことを理解していただくため、地方税法および県税条例等の規定に従い、適正・公平な課税指導を行う形で法的サービスを提供しています。ロースクール進学を考えている皆さんにお伝えしたいのは意外かもしれませんが、法律を使って人の役に立てる仕事は弁護士等以外にも存在するということです。日々の勉強で疲れてしまうこともあると思いますが、法曹だけでなく、さまざまな可能性が自分にあると信じて頑張ってください。