Interviews 学生 誰かの人生を豊かにする、ものづくりを学ぶ

Introduction紹介文
自分が作ったものを喜んでもらった経験を通じて、ものづくりの楽しさに目覚めたという香川さん。子どもながらに「自分が携ったもので誰かの人生を豊かにできるなら、それは素敵なことだ」と感じたと言います。手がけるなら「家」が良い、と建築学部へ。勉学に励む一方で、学生生活をより充実させたいと学生交流サークルにも参加。今は、新たなボランティアサークルを立ち上げ、精力的に活動中です。
「住まい」に携わり、誰かの人生を豊かにできる人になるために。視野を広げ、専門性を高める
小学生の頃、折り紙で作った立体物を「すごいね」「欲しい!」と周りの人が喜んでくれたことを今でもよく覚えています。それがきっかけで、ものづくりの楽しさに目覚めました。子どもながらに「何を作れば、みんなが笑顔になって喜んでもらえるだろう」と考え、「大工になって家を建てたい」という夢を抱きました。
人が多くの時間を過ごす家は、住む人の個性が出る場所。また、ほとんどの人にとってマイホームは、人生で一番大きな買い物でもあります。そんな「住まい」に携わって、誰かの人生を豊かにできる人になりたいと思い、建築学部へ進学しました。
授業では、さまざまな理論を学び、建築への理解を深めながら、設計やデザインといった制作課題にも多く取り組んでいます。住宅やランドスケープ、都市計画など建築を広い視点で考える力を養う中で、私は人が暮らす住まいを探究していきたいと再認識。多角的なアプローチで、住まいにまつわる知識の修得やスキルの向上に努めています。
縁が次の縁を引き寄せ、交流が広がる。サークルでの活動を通して、自分の「ものづくり」に自信が付いた。
1年生の時、大学生活をもっと充実させようと参加した学生交流サークルで出会った縁を通じて、子どもたちの体験づくりをサポートするNPOに籍を置くことに。さらに現在は、仲間たちと、キャンパスがある三田の地域活性化をめざすボランティアサークル「結(MusuVi)」を立ち上げ、活動しています。
私は主に広報として、SNSの運用やイベントの告知ポスターなどの制作を担当。自分が作ったものがイベントに足を運ぶきっかけや、サークル参加の後押しになることを意識した制作活動を心がけています。実際にイベントで「ポスターを見て気になったから」と声を掛けてくださることもあり、自分のものづくりに自信が付いたと感じています。また、SNSを通して西宮上ヶ原キャンパスに通う学生がメンバーに加わったときは、自分の制作物の影響力を実感し、達成感を得ることができました。
当初は3人で立ち上げたサークルも、今では多くの学生が加わり、活動の幅が広がる中で課題も見えてきました。そのたびにメンバーで話し合い、試行錯誤しながら皆が活動しやすい場づくりを進めています。
「やりたいこと」だからこそ、前向きに頑張れる。関学にはチャレンジできる環境が整っています。
入学してから、サークルなど自分が興味や関心を持って取り組み始めた活動や関わった人が、あらゆる所でつながり、結果的に自分の元により良い形で戻ってくる感覚を何度も体験しました。かつての所属サークルでの活動が今のサークルにつながったり、今では一緒になって地域イベントを盛り上げたりと交流が広がり、良い相乗効果を生んでいます。そのベースには、学生のチャレンジをサポートする環境が整った本学の存在が大きいと実感しています。
サークルが今後めざすのも、所属する学生の「やりたいこと」を地域の活性化と結びつけて形にしていくこと。チャレンジするという前向きでポジティブな感情は、モチベーションの維持と周りの人も動かす原動力になると思っています。それぞれが挑戦したいことを見つけ、実現できる場としてサークルを機能させることで活動が地域に還元され、メンバーの成長にもつながることを期待しています。



「住まいで誰かの人生を豊かにする」ことを仕事にするため、資格取得をめざす。
最初は大工になるという夢から、学びを深めていく中で、建築そのものではなく、住まいの内側にあたる空間を快適なものにする設計やデザインに魅力を感じています。希望する仕事のあり方は様相を変えても、変わらないのは「住まいに携わり、誰かの人生を豊かにする」という自分の核。それを仕事として形にするために「インテリアコーディネーター」や「住福祉環境コーディネーター」といった資格取得をめざし、勉強を始めています。