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Interviews 卒業生 国内外の人たちと協働し、プロジェクトを推進

株式会社村田製作所
高橋 佐和さん
掲載日:2025.08.18
神学部
2022年度卒業 (2023年度 国際学部卒業)

Introduction紹介文

高校生のときに多文化共生に関心を持ち、大学ではマルチプル・ディグリー(MD)制度を活用して神学部と国際学部で多文化・多宗教について学びを深めた高橋さん。「海外の人たちと協働する仕事がしたい」とグローバル企業に就職し、現在は世界各国の関係会社で働くメンバーと連携して製品の広報に携わっています。学生時代に育まれた「奉仕の精神」は、多様なバックグラウンドを持つ人たちと支え合う協働の現場で生かされています。

多文化・多宗教について学んだ学生時代。海外の人たちと協働する仕事を志し、世界中に拠点を持つグローバル企業に就職した。

高校時代にカナダへ年間留学したとき、異なる文化・宗教・言語を持つ人たちが共に暮らす社会を初めて経験し、多文化共生に関心を持ちました。そこで、多宗教について学んでみたいと思い、本学の神学部へ。さらに、神学部でキリスト教を中心に学びを深めるうちに、もっと広く多文化を知りたいと思うようになり、マルチプル・ディグリー(MD)制度を活用して国際学部の学位も取得しました。また、外国人留学生が滞在する寮で一緒に暮らしながら、生活のサポートや交流促進を行うレジデント・アシスタント(RA)としても2年間活動。多様なバックグラウンドを持つ人々が集うダイバーシティの中での調整や折衝もたくさん経験しました。
これらの経験を通して、将来はインターナショナルな環境で海外の人たちと協働しながら、アイデアや発想力を生かせるような仕事がしたいという思いが芽生えました。そして、その思いを実現できる場を探して就職活動を行い、世界中に140以上の拠点を持つグローバル企業である村田製作所への就職を決めました。

多様なバックグラウンドを持つ人々と一緒にチームで働き、プロジェクトを推進していくことにやりがいを感じる。

現在は営業企画部に所属し、製品の広報担当として、デジタルを活用したマーケティングやプロモーションの企画を行っています。例えば、SNSへの投稿や、ターゲットメールの配信、Web広告の出稿、ウェビナーの企画などが主な業務です。
村田製作所は電子部品を扱っていますが、私は理系で学んだ経験がないため、自社製品についても初めはわからないことばかり。デジタルマーケティングやプロモーションの予備知識もなく、毎日が困難の連続ですが、上司や先輩に質問したり、社内外の勉強会やセミナーに積極的に参加したりして、なんとか乗り越えています。
私が今担当している製品は、アメリカやヨーロッパ、ASEANなどをターゲットとしているので、各地域にある関係会社のメンバーとも連携しながら仕事を進めています。先輩たちからアドバイスをいただきつつ、何度もディスカッションを重ねて、企画がより良くなっていくときや、企画が実際に形になったときには、大きな達成感があります。学生時代に思い描いていたように、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちとチームで働き、一緒にプロジェクトを進めていけることに、日々やりがいを感じています。

愛にあふれる先生や仲間と過ごした学生時代を通して育まれた「奉仕の精神」が、仕事に生かされている。

私の仕事は、多くの人たちとの支え合いのもとで成り立っています。支える側になるときも、支えられる側になるときも、「今の自分ができることは何だろう」「相手に何を提供できるだろう」と常に考えています。このような視点を持てるようになったのは、本学で「奉仕の精神」を学んだからではないかと思います。
神学部で所属していたゼミの先生は、公私問わずいつも私のことを心配し、気にかけてくださっていました。卒業前に私が急に研究室を訪ねて行ったときも、温かく歓迎してくださり、最後に手書きのメッセージ付きの本をプレゼントしてくれたことは、大切な思い出の一つです。常に笑顔で受け入れてくれる先生の姿から、「人を思いやるとはどういうことか」を学んだような気がします。また、神学部の友人たちも、誰かが困っていたら見返りを求めずに手を差し伸べるような優しい子ばかりでした。愛にあふれる先生や仲間に囲まれて学生時代を過ごした経験が、今の自分の仕事や生活につながっていると感じています。

私にとってのミカンセイノカノウセイ

たくさんの本を読むことで知識を得て、 自分の世界をもっと広げていきたい。

「毎週ビジネス書を1冊読む」と決めて取り組んでいます。社会に出て働く中で、上司や先輩たちは常に広い視野を持って多角的に物事を見ていると感じました。そして、幅広い視点を持つ人は、その背景となる知識も豊富であると気付き、「私ももっと学ばなくては」と一念発起しました。今の私には社会人としてまだ足りないものがたくさんありますが、まずは多くの本から知識を得て、自分の世界を広げていきたいと思っています。