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Interviews 卒業生 「好き」を原動力に、独創的で魅力ある商品を生み出したい

株式会社バンダイ ライフスタイル事業部アパレルチーム
池田 華蓮さん
掲載日:2025.08.01
文学部
2021年度卒業

Introduction紹介文

自分が好きなものに関わる業界をめざして就職活動に取り組み、玩具メーカーに入社した池田さん。現在は、ご自身の子ども時代に元気をもらったキャラクターに関わる業務に携り、今度は自分が人を笑顔にしたい、と奮闘しています。学生時代には、「過去の歴史は現代につながり、未来へ続く」ことを実感。その経験から、物事を背景から理解する柔軟な考え方を大切に日々の仕事へ向き合っています。

「好き」を仕事したいと考えて、現在の会社へ。キャラクターを使ったコンテンツを手がける。

子どもの頃から、マンガやアニメに出てくる登場人物などのキャラクターが大好きでした。就職活動を始めるにあたり「自分はどんな仕事に就きたいだろう」と考えた時に、子どもの頃好きだったものは、きっと生涯変わらないはず。それなら、ずっと自分のそばにいてくれたキャラクターに関わる仕事ができればと思い、エンターテインメント業界を志望しました。
業界研究を進める中で、キャラクターを使ったコンテンツを展開する仕事に興味を持ちました。現在の会社に就職を決めたのは、商品カテゴリーの多さが一番の理由。アパレルをはじめとする日用品、フィギュアなどの玩具、さらに自社だけでなく他社のキャラクターも含め、取り扱うアイテムの幅広さに魅力を感じました。また、就職活動中に出会った社員の皆さんが楽しく仕事に取り組まれている姿も決め手に。実際にその一員として働き始めてからも、社内は活気にあふれていて、私も熱意を持って仕事ができています。

1年で1,000点ものアパレル系アイテムを商品化。子どもたちの喜ぶ姿にやりがいを感じる日々。

入浴剤など日用品のキャラクターグッズを小売店に販売する営業職を3年ほど経験した後、主にキャラクターを扱うアパレルの企画開発を担う部署に配属になりました。
私は男の子向けキャラクターのアウターやインナー、ナイティ、ソックスといったアパレルの商品化を手がけています。その数、なんと1年で1,000点ほど。自分が携わった商品を子どもたちが手にとってくれたり、身につけていたりするのを見た時や、SNSなどで話題にあがった時は本当にうれしいですし、やりがいにもなっています。
商品化にあたり、まず最初に取り組むのがトレンドを把握するための市場分析です。今どんなキャラクターが人気なのか、これから何が流行するのか予測するのは難しいですが、チームで商品化に向けてミーティングを重ね、これから商品が世に出ていくことを考えると、とてもわくわくします。

オリジナリティが強みの会社で、子どもから大人まで喜ばれる、独創的な商品づくりを目標に奮闘。

企画開発の経験を積み、将来は「フォーマット商品」を手がけたいと思っています。フォーマット商品とは“カプセルトイ”のように中身のキャラクターを置き換えれば、連続して展開できる汎用性の高い商品のこと。オリジナリティのある商品づくりが会社の強みでもあり、展示会や店舗にも足を運んでヒット商品の分析を重ねながら、アイデア集めにも取り組んでいます。
仕事で行き詰まった時は、周りの人に意見を聞くことを心がけています。頼れる部分は素直に頼り、「一人で解決できないことはみんなで解決する」というのは、当たり前ながら大切なことだと改めて実感しています。
目標は、子どもから大人までが「ほしい」と感じてもらえる独創性のある商品を生み出すこと。自身のスキルをさらに磨き、魅力的な商品を世に送り出していきたいと考えています。

私にとってのミカンセイノカノウセイ

異なる文化や歴史を学んだことが、現代のトレンドや価値観を探るうえでのヒントになっています。

アジア史学専修で学んだのは、事象の背景を念頭に置いて深掘りする思考法。社会の変遷を学び、時代や異文化の視点を柔軟に取り入れることが、現代のトレンドの理解やアイデアの発想力につながっていると感じます。しかし「これは人気が出る」と世に出しても、実績につながらなかった苦い経験もたくさんあります。落ち込むこともありますが、そんな時は早く寝る!ネガティブな気持ちをリセットし、新たな気持ちで仕事に臨んでいます。