研究活動情報サイト
2026.10.07

橋本周子・国際学部准教授がシンポジウム「Grimod, Brillat & Nous」において「グリモ・ド・ラ・レニエールとブリア=サヴァランにおける共食の理念――調和の場か、秩序の場か?」と題する研究発表を行いました

橋本周子・国際学部准教授は、2026年10月2日から10月3日にかけて、フランス・リヨンで開催された国際会議「Grimod, Brillat & Nous(グリモ、ブリア=サヴァラン、そして私たち)」において、「グリモとブリア=サヴァランにおける共食のあり方――食卓は調和の場か、秩序の場か」をテーマに、フランス語で発表を行いました。

本会議は、ブリア=サヴァランの『味覚の生理学』刊行200周年を契機に、近代ガストロノミーの成立に重要な役割を果たしたグリモ・ド・ラ・レニエールとブリア=サヴァランの思想と著作を再検討し、その現代的意義を考えることを目的として開催されました。橋本准教授が2019年にフランスにて出版した著書La Naissance du gourmand (2019)も企画の契機の一つとなったということです。フランス、米国、日本を含む3カ国以上から12名の研究者が集まり、発表・討議が行われました。

参加者には、フランスの文学・食文化研究に長年取り組んできたジャン=クロード・ボネ氏、食文化史研究者のフロラン・ケリエ氏やジュリア・チェルゴ氏をはじめ、文学、歴史、思想、食文化などを専門とする各国の研究者が名を連ねました。発表・討議はフランス語と英語で行われ、オンラインでの同時配信を通じて、一般聴衆を含む現地の参加者に加えて国外の聴衆にも研究成果が共有されました。

発表では、二人が描いた食卓の理想を比較し、共食がもたらす喜びや調和と、それを支える規則や参加者の選別との関係を考察しました。質疑応答では、両者の思想の共通点と相違点、食卓における調和と秩序の関係をめぐって、複数の専門研究者と活発な議論を交わしました。思想史の観点からフランスの食文化を捉える研究成果を国際的に発信するとともに、異なる専門分野からの問いを通じて考察を深め、今後の研究交流につながる関係を築きました。

Researcher's Information 研究者情報

国際学部 准教授
橋本 周子さん

Read more
研究者のコメント