2025.11.26
「ワイヤレス情動観測解析システム」を導入しました
関西学院大学では、人の「こころの動き」をより自然なかたちでとらえるために、新たに「ワイヤレス情動観測解析システム」を導入しました。このシステムは、防音された実験室と、身体の状態をワイヤレスで測定・解析する機器から構成されており、人が動きながら感じている緊張やリラックスの度合いを、客観的なデータとして記録することができます。
特徴は、心拍数や心拍のゆらぎ(心拍変動)といった自律神経系の活動を、ケーブルにつながれない状態で計測できることです。たとえば、研究参加者に人前でスピーチをしてもらったり、他の参加者と対面で会話をしてもらうなど、実際のコミュニケーションに近い「動きのある場面」でも、身体への負担を最小限にしながら、精度の高いデータを取得することが可能です。測定されたデータはその場で解析用ユニットに送られ、緊張の高まりや落ち着きが増したタイミングなどを詳しく分析できます。
本学では、2024年度の研究装置・設備購入制度を活用して本システムを導入しました。すでに、クッションに手を置いて行う瞑想の実験や、仮想現実(VR)を用いた瞑想体験の研究などで活用が始まっています。これにより、人がストレス場面やリラックス場面でどのように心身を調整しているのかを、より細やかに理解することが期待されます。今後は、メンタルヘルスの支援や教育現場でのストレス軽減プログラムの開発などへの応用も視野に入れ、研究を進めていきます。