関学125周年

関西学院創立125周年

ご挨拶


  • 創立125周年
    記念事業委員会 会長

    森下 洋一
    Yoichi Morishita

     関西学院は1889年、キリスト教主義による青少年の教育と伝道者の育成を目指し神戸に設立されました。小さな学灯を囲んだのは、創立者W.R.ランバスと5人の教授、19人の学生・生徒でした。特筆すべきは、この時「英語をもって普通学を授け」と標榜したことです。教育的にも文化的にも、また精神的にも、現在、日本の大学が求められているグローバルな教育環境が、設立と同時に実現されていたと推測されます。
     そののち、1929年、西宮の上ケ原に校地を移しその後も、先人たちの弛まぬ努力で、幾多の困難、戦火や震災を越え、今日、7つのキャンパスに10の学校を擁する、国際性を持つ総合学園として発展いたしました。
     この125年の長い歴史の中で幾度か建学の精神がおびやかされるようなことがありましたが、その都度学院の内外の協力者によってその危機を乗り越え今日に至っております。学院の歴史の節目に創設時の関係者の志を思い起こし、その後の発展と歩みを回顧することで新しい時代に向かって飛躍を目指すことは、意義深いことです。今後、25年毎にこのような節目の時を持つことを決めましたのが、創立125周年記念事業の第1歩でございました。
     関西学院はすでに150周年に向けて踏み出し、より一層の充実と発展を目指し日々研鑽に努めております。125周年の記念事業にご支援ご協力を戴きましたことに心から感謝申し上げますと共に、関係者の皆様におかれましては、今後とも関西学院の将来を共に見守り、叱咤激励、ご支援を賜りたく存じます。


  • 創立125周年
    記念事業委員会 副会長

    関西学院 理事長
    宮原 明
    Akira Miyahara

     すべての創立125周年記念事業を大きな成果をあげて終えることができましたのは、ひとえに関係各位のご支援、ご尽力の賜物であり、ここに深甚なる感謝を申し上げます。
     主たる事業として、中央講堂(125周年記念講堂)や、高等部体育館、西宮上ケ原キャンパスH号館、神戸三田キャンパスアカデミックコモンズ等の建設を始め、関西学院大学博物館や実践型“世界市民”育成プログラム等を整えることができましたことは大きな慶びとするところであります。
     関西学院は125周年記念事業を進める中、2009年から10年先の「ありたい姿」をまとめた「新基本構想」をもとに「多文化が共生する国際性豊かなキャンパスを実現する」ことを目指してまいりました。創立125周年となる2014年から2015年にかけて、大学が文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援事業」に、また高等部と千里国際高等部が「スーパーグローバルハイスクール」に相次いで採択され、全学的にグローバル化へ邁進できる環境が整ってきました。
     これらを礎として来るべき創立150周年を見据え、「より高い目標を目指す」ことによって、「選ばれる関西学院」、「卓越性を伴った関西学院」へと発展させ、「世界の最高・最先端を担う人材を育む」関西学院を目指してチャレンジを続ける所存ですので、引き続き皆様のご支援ご厚情を賜りますよう、衷心よりお願い申し上げます。


  • 創立125周年
    記念事業推進委員会 委員長

    関西学院 院長
    ルース・M・グルーベル
    Ruth M. Grubel

     2014年、関西学院の創立125周年を盛大に祝うことができましたのは大勢の皆様の温かいご協力とご寄付があった故です。児童、生徒、学生をはじめ、教職員、保護者、同窓生、そして多くの団体や企業が、様々な記念事業を応援してくださいました。
     1889年に関西学院が創立された当時も、同じように大勢の北米のメソヂスト教会員がそれぞれの力に応じて献金をし、関西学院は始まりました。当初はとても小さな学校でしたが、国内外の沢山の思いがこもった支援のおかげで数々の混乱と試練の時代をも乗り越え、大きく成長することができました。関西学院がこれまで支えられてきた最も大きな理由は、キリスト教主義に基づく全人教育を通じて、将来日本だけではなく世界中で人々のために優れた貢献ができる若者を育てようという建学の理念とミッションに多くの人が賛同してくださったからだと思います。現在もミッションステートメントの中で「“Mastery for Service”を体現する、創造的かつ有能な世界市民を育む」と明記しています。関西学院の創立が夢でしかなかったときから、125年を経た今日に至るまで、数えきれない人々が見守ってくださったことに深い感慨を覚えると同時に、神様の偉大な恵みと皆様のご支援に心から感謝いたします。
     関西学院はミッションを見据え、今後も世界市民の育成に尽力いたします。これからも皆様の温かいご理解とご支援を賜りたくお願い申し上げます。


  • 創立125周年
    記念事業推進委員会 副委員長

    関西学院大学 学長
    村田 治
    Osamu Murata

     関西学院に繋がる全ての皆様と創立125周年を迎えることができましたことを心から感謝いたします。
     関西学院は創立当初から、キリスト教主義に基づいた全人教育(the intellectual and religious culture of Japanese youth in accordance with the principles of Christianity)を建学の精神としております。2009年には、新基本構想の中で「“Mastery for Service”を体現する世界市民」を本学の目指す人間像として掲げ、「世界への視野」、「高い識見と倫理観」、「社会変革の気概」、「大きな志」、「行動力と存在感」、「他者への思いやり」、「確立した自己」の7つをその要素として挙げています。
     また、創立125周年記念事業を通じ、あらためて創立時から世界に開かれた学園であることを確認することができました。この創立者たちの志は今日に引き継がれています。2011年、2012年と文部科学省の大学のグローバル化に関する補助金を獲得したのに続き、創立125年、2014年9月には「スーパーグローバル大学創成支援(SGU)事業」に採択され、今後10年間にわたり大学のグローバル化をさらに推しすすめていくことになりました。これは、本学のミッションである「“Mastery for Service”を体現する世界市民の育成」に繋がる取り組みでもあります。
     今後とも、建学の精神を堅持しながら、世界が求める人間を育てていこうと考えております。皆様のかわらぬご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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