そうせいTIMES 第6号 どんな日本にしたいのか、その政治的構想を総政で学ぼう!(2012/12/15 発信)

[ 編集者:総合政策学部・総合政策研究科 2015年6月11日 更新 ]

自立した市民による自立した政治を

柴山教授

柴山教授

「君たちが主役で民主主義は成り立っている」という教科書の言葉も、一見重く見えますが、少しずつ紐解いてみればとても身近であることが分かります。私たち皆で何かを決めるということは皆に責任があり、きちんと働いて税金を納めるという当たり前の生活の向こう側に、民主主義を支えていく「市民」の存在があるということなのです。

北原教授

北原教授

1960年代に公害反対などの市民運動が相次ぎ、それをきっかけに市民の政治参加の意識が高まりました。これまで農村部など、小さな共同体のルールの中で生活していた人々が都市へ移り住み、新たなルールを創る必要性が生まれたのも一つでしょう。
現在ではマスメディアが発達したことで、マス(集団)となった市民がどのように情報を受け止めて行動するのかという新たな問題も生まれています。ナチス政治のように、画一的な考え方で突き進んだ場合、差別を助長するような極端な行動も起こり得ますから。

柴山教授

柴山教授

政治において一人ひとりが成熟していれば、そのような問題は起こらない。自分の考えをはっきりと持ち、情報を見極められる自立した人間が社会を支えて初めて、民主主義社会は成立していくのではないでしょうか。