そうせいTIMES 第3号 ポスト3.11 これからの地方行政~復興に向けて自治体ができることとは~(2011/12/01 発信)

[ 編集者:総合政策学部・総合政策研究科 2015年6月11日 更新 ]

総合政策学部での学びとは?

角野教授

角野教授

総合政策学部は、初めから総合性を学ぶところではありません。総政にはあらゆる切り口が用意されています。「私は○○がしたい」という入り口を明確にもち、専門領域でさまざまな課題やプロセスを学び深める中で、次第に隣近所との繋がりがよく見えるようになります。結果として総合性の必要に気づき、さまざまな課題を統括できる編集力を備えて欲しいと考えています。

また、総政が大切にしているものとして、実際に人々が生活する現場でのフィールドワークがあります。現場に触れることで初めて、色んな事を感じ、考え、体得できるようになります。現場に入ることは地元への迷惑が伴いがちですが、その対応を考えるのが私たち教職員の仕事なので、学生のみなさんは安心してチャレンジしてください。

李准教授

李准教授

学生たちには、3つの視点で物事を考えることが大切だと話しています。それは主観である「わたし」、間主観である「あなた」、第三者である「彼、彼女」という視点です。たいていの物事は、他人事として第三者の問題で終わってしまうことが多く、自分に迫ってこないという問題を含んでいます。例えば高齢者の問題は、学生にとっては「彼ら」の問題として扱われますが、将来の「わたし」や家族の話でもあるのです。

総合政策はそれぞれの専門性が高いため、単層的学びだけでなく重層的な学びが可能です。コーディネートしていく力や優先順位を決める力は、ここで身につくと思っています。

古川教授

古川教授

今は、従来の経営学に見られるような短期的・中期的な視点だけでは企業が成り立たない時代になりました。企業はいかに利益を出すかだけではなく、社会的責任を遂行する必要があり、そのために超長期的な視点が大切なのです。この学部の中でさまざまな専門性を学べることは、社会に出た時に必ず有利となります。地域のこと、地方のこと、そして世界における企業のあり方など、より広い視点で物事を判断するための広い間口と深い専門性を総政で学んでもらいたいです。

村上教授

村上教授

物事の考え方は、学問領域によって異なります。その異なる考え方や発想を見出すには多くの経験や体験が欠かせません。複数の専門分野を抱える総合政策学部はこうした複眼的視点をもつチャンスを提供できる学部です。
最近の社会では、卒業してすぐに即戦力となることを求められがちです。在学中にこうしたトレーニングを受けることで、社会に出た時に複眼的な目線で物事をみることが可能になります。その上でより一つの専門分野に特化するのであれば、大学院に進学するという選択肢も用意されています。