2016.07.27.
経営と教学の総合的マネジメントを考える~野村證券と合同でシンポジウム~

 関西学院大学と野村證券株式会社は7月15日、大阪梅田キャンパスで合同シンポジウム「経営と教学の総合的なマネジメントを考える~KPIによるデータの活用を巡って~」を開催しました。目的が多様で複雑さを抱える大学組織において経営と教学が一体化したマネジメントの実現は課題が多く、関心を寄せる全国の大学関係者ら約100人が参加しました。
 
 関西学院大学は近年、ガバナンス改革によって経営と教学の一体的なマネジメント体制を築いてきました。その一環として、野村證券との共同研究により、米国の大学事例等に基づき、マネジメントツールの一つとして「KPIダッシュボード」の開発に取り組んでいます。本シンポジウムでは関西学院大学の取り組みを始め、海外の大学や早稲田、龍谷など他大学の先進事例も紹介されました。

 講演では、野村證券金融公共公益法人部主任研究員の片岡英治氏が米国の大学における財務シミュレーションモデルの活用例や、ダッシュボード活用例などを紹介。
 続いて、小野宏・関西学院大学総合企画部次長が、野村證券と共同研究してきた「『総合的な学校マネジメント』に関する研究」の中間まとめを発表しました。大学マネジメントの全体像を俯瞰し、その成果や進捗が一目でチェックできる「KPIダッシュボード“KGモデル”」を開発する中で浮かび上がってきた大学独自の課題や教育の成果の多角的な把握方法、指標間の関係性などを共有しました。
 後半のパネルディスカッションでは、早稲田大学理事(情報化推進・経営企画担当)の大野高裕氏、龍谷大学学長室(企画推進)課長の岡田雄介氏が加わり、各大学での取り組みを踏まえて、今後のマネジメントの在り方について議論が繰り広げられました。

 ※KPI(Key Performance Indicator)=経営上の重要な指標