総合政策学部 メディア情報学科
人にやさしい豊かな情報
社会の実現に向けて
メディア情報学科の学び Study
メディア情報学科でできること
映像・メディアを通して、課題の解決策を社会へ発信する
多様性に富んだ事象や目に見えないものを考察するとき、そしてそれらを他者に伝えるとき、映像・メディアは大きな力を発揮します。メディア情報学科では、私たちの抱える諸問題を総合的に考察し、解明した事象や政策を映像・メディアとして社会に発信するための知識や技術、政策立案能力を身につけます。
人にやさしい豊かな社会を築く情報通信技術のあり方を考察する
人にやさしい豊かな社会を築くための情報通信技術の活用法と、それによる政策提案とマネジメントについて研究。人間を中心に据えた情報技術や社会のあり方を、情報技術を通じて展開しうる人材を育成するためのカリキュラムを設けています。
企業・NPOなどと連携するプロジェクト型課題解決科目から学ぶ
企業や各種団体と連携し、ビジネスプラン提案や海外・国内でのインターンシップ演習を実施。実社会で通用するソーシャルスキルを修得し、課題解決の楽しさや厳しさを体験します。
4年間の流れ
メディア制作演習(シミュレーション)
学生はPythonプログラミングの基本を学び、初歩的なデータ分析を行い、小型ドローンの飛行制御プログラムを作成できるようになることを目的とします。授業を通して、Pythonで乱数を用いたシミュレーションプログラムをデザイン、作成、テスト、ミス修正、結果のグラフィカルな表示まで作成でき、初歩的なドローン制御プログラムを作成しドローンを適切に操作できることを目指します。

メディア制作演習(映像表現)
映像を通じて社会への政策提言を目指します。グループワークを通じてコミュニケーション力を高め、新たな問題提起を映像で表現する技術を身につけます。専用の教室の専門機材やパソコンを使い、特別講師による講義と実習指導を受けながら、デジタル一眼レフカメラで撮影し、Adobeソフトで編集します。

メディア情報課題研究
学生が学術研究のためのコミュニケーション能力や批判的思考力を養い,自らの研究アイデアを他者に伝えるスキルを向上させることを目的とします.また,グループや個人での活動を通じて,論理的な思考や多角的な視点を取り入れる力を身につけます。

卒業研究テーマ(抜粋)
- Live2Dを利用した2Dモデルのメイキング動画の制作
- 認知症に備える記録用WEBアプリの提案
- E-commerceにおけるユーザの検索行動を用いた検索キーワードの自動生成の検討
- 高度情報通信技術および高度人工知能技術を活用したカーボンニュートラルの達成可能性に関する研究
- 調査データからみるコロナ禍における属性間の不満相違に関する研究
- 卒業制作番組『映像で語り継ぐ阪神・淡路大震災』の制作
- 災害時ドローン運用システム〜ドローン情報とTwitter情報を共有するシステム開発〜
- 映像を用いた空間体験型演出の系譜〜1970年大阪万博を中心とした考察〜
- 教育映像「ヤングケアラー」の説明と制作過程の活動報告
学部カリキュラム・履修モデル
進路について Career
将来の選択肢を広げる資格取得
メディア情報学科は「教育職員免許状高等学校一種(情報)」をはじめ、「学校図書館司書教諭」「博物館学芸員」などさまざまな資格を取得可能です。また、中小規模のネットワークの構築・運営・管理が可能と認定される「ネットワーク専門資格」も取得可能です(全学科共通)。
社会につながる研究 For Society

ドローンと画像処理技術を活用した現場支援
山田 孝子教授
山田研究室ではドローンを活用した研究として大きく二つの現場を対象に研究開発に取り組んでいます。一つは、「山田錦育成状況の把握」、もう一つは「過酷環境下のドローン空撮によるリアルタイム物体検出」です。どちらもドローン空撮による動画データ収集、画像処理、物体認識から現場が必要とする情報をリアルタイムで提供するシステム開発まで一貫して研究しています。こうした現場に即したシステム開発とドローンの利活用は生態人類学分野のフィールド調査がきっかけです。 人類学と情報科学という異なる分野の研究者が、フィールド調査を通じて情報収集、分析までそれぞれの専門知識を出し合う。こうした現場を起点とする研究ができることは、Think globally, act locallyをモットーとする総合政策学部の特徴といえます。
農業支援から災害対応まで広がるドローン活用
山田錦は兵庫県を代表する酒米で、稲穂の重みで倒れる「倒伏」が起こりやすく、品質と収量の確保が難しい品種です。この研究では、山田錦の圃場経営者の協力のもとで、圃場の肥料散布のばらつきや倒伏をドローン空撮で検知するシステム開発を行っています。高齢化がすすむ農村では、安価な小型ドローンを使って夏場の圃場見回りの省力化とリアルタイムな生育状況を把握するシステムが必要です。 また過酷環境下のドローン空撮では、災害現場を想定し、ドローン操縦者の技量や経験によらず、自動操縦や物体検出、空間地図の自動作成を行うために、画像処理、AIを用いた認識システムの開発を行っています。こちらは実際にWorld Robot Summit(WRS)というロボット複合イベントに企業と共同研究で参加し、競技会での課題解決を目標に技術開発に取り組んでいます。
