国際学部
K.G.

国際学部 国際学科

学際的に学び、
地域を超えて視野を広げる

  • 政治経済の観点からアメリカと国際社会の関係を見抜く
  • 日中の言葉と文化の違いを、語彙と文法から読み解く
  • 現代中国の会計法規範と戦略
  • カナダの諸地域に関する地理学的研究
  • 政治学における理論と実践を繰り返し、教育研究の向上を狙う
  • アジア経済を読み解き、基礎理論を構築する
  • 世界経済を分析し、新興国の発展戦略を探る
  • 会計と市場の動きを、データと数理で読み解く
  • 企業の持続可能性をテーマに新たな経営戦略を創造する
  • カナダを舞台に国際関係の在り方を考える
  • ミャンマーのロヒンギャ問題とASEAN
  • 雇用と移民の視点から社会変化をとらえる
  • 教育開発の現場に、プロジェクトの力を
  • 英米文学と哲学を横断し、文化表象の深層に迫る
  • Unearthing East Asian Social History Through Culture & Conflict
  • 移民研究で社会をひもとき、多様なライフスタイルを追求
  • 社会言語学でコミュニケーションを解き、共生社会を築く
  • 近代フランス文化を事例に「食べる」の意味を考える
  • 英語教授法を対象に、読解力向上の秘密を探る
  • キルケゴールの哲学を再構築し、主体と超越の関係を問い直す
  • 中国農村での課題に注目し、持続可能な発展を追求する
  • 未来の自動車産業を考察する
  • Advocating Climate Justice & Reconciliation for Global Well-being
  • 日本の政治と社会を、国際関係とメディアから読み解く
  • 基礎的な事実関係から読み解く、中国をめぐる国際政治
  • 日本語と韓国語にみる、伝え合う知恵のしくみ
  • 国連制裁の影に、人権と法のゆらぎを問う
  • Optimizing Global Business for Win-Win Economic Growth
  • 「文化・言語」「社会・ガバナンス」「経済・経営」の学際性豊かな3つの学問領域を学ぶことができます。4つの地域研究科目群(グローバル・北米・アジア・ヨーロッパ)から計34単位の修得(2科目群以上から、各2単位以上の履修が必須)をめざすカリキュラムで、特定地域に偏らない、一人ひとりの関心に応じた自由な学びを実現します。

    4年間の流れ

    1年次
    基礎演習や教養基礎科目の履修を通して、大学での学び方や基礎力を養います。さらに、第1外国語として英語、中国語、朝鮮語の中から1言語を選択し、質・量ともに充実したカリキュラムのもと、4年間で高度な言語能力を修得します。
    基礎演習/国際地域理解入門

    「基礎演習」では少人数の演習形式での授業を通して大学での学びに必要な研究・発表・レポート作成などの実践的なスキルを習得し、「国際地域理解入門」では国際学部のカリキュラムの柱となる4つの学問領域(文化・言語、社会・ガバナンス、経済・経営)の専任教員によるオムニバス方式での授業を通して、国際学の分析や枠組みに関する全体像を学び、3年次以降にそれぞれが専門とする学びについて考える機会を提供しています。これらの集大成として、各演習クラスの代表学生によるスピーチコンテストも実施します。

    2年次
    原則として全員が大学主催のプログラムに参加する国際学部において、最も多くの学生が留学を経験するのが2年次。海外留学への参加を通じて外国語運用能力、専門性、異文化間理解能力を身に付けます。
    国際学部独自留学プログラム

    EUの加盟国を訪問し、各地でフィールドワークを実施する「EUフィールド・スタディー」、台湾での企業施設訪問や国立台湾大学での講義を通じ、最新のビジネスや経営学について学ぶ「Introduction to Business in Asia: Innovation, Leadership and Strategy」など、国際学部で学ぶ専門的な内容を一歩深く、実際に海外で体験することができる短期留学プログラムを開講しています。3・4年次で専門的な学びを深める前、または中長期の留学に挑戦する前の入門プログラムとしておすすめしています。

    3年次
    1・2年次に修得したそれぞれの専門領域の知識を基に、研究演習(ゼミ)での研究をスタート。1年次から3年次まで第1外国語を履修するのも、国際学部の大きな特徴です。
    第1外国語中級(English, Chinese, Korean)

    国際学部では1年次から3年次の春学期まで続く週4コマの言語教育科目(第1外国語:英語、中国語、朝鮮語から選択)の履修を通じて、学際的な学びを深めるためのツールとしての外国語の習得を目指します。また、1学年のうち約5人に3人が卒業条件となっている留学プログラムのうち語学留学に参加。学内で培った語学力を高め、実践する環境が整っています。

    4年次
    引き続き「研究演習」を深化させ卒業論文に取り組みます。4年間の集大成としての卒業論文のテーマは、開発途上国の課題解決をめざしたものから、経済問題、外交関係、言語の比較まで、国際学科ならではの多彩なものとなっています。
    研究演習/卒業論文

    3年次から履修する研究演習(ゼミ)では、自らの研究テーマについての専門的な学び・研究をより深めていきます。4年間の集大成として取り組む卒業論文では、開発途上国の課題解決を目指したものから、経済問題、外交関係、言語の比較まで、国際学部ならではの多彩なものとなっています。また、国際学部では英語で行う研究演習(Research Seminar)も開講しており、海外の大学さながらのゼミを体験することができます。

    卒業研究テーマ(抜粋)
    • 開発途上国における基礎学力向上を目指した援助アプローチの検証
    • 自動車産業における労働組織、生産システムとその変化
    • 国際連合(国連)の経済制裁
    • 国際的な人の移動研究(Migration Studies)
    • 語彙や文法を中心とする日本語と中国語の対照研究
    • IFRSの理論的基盤である概念フレームワークの研究
    • 東アジアとEUにおける地域統合化の比較
    • グローバル化と日本、イノベーション
    • Gender,Ethnic Studies
    • アメリカ政治・外交、日米関係
    • 中国・アジアの労働市場
    • 競争優位性、ビジネスモデル
    • 中国企業会計、財務諸表比較分析(日米中)

    国際学部学生研究会

    国際学部では、国際学研究フォーラムのもとで7つの学生研究会が活動。学生の主体性に基づき、顧問の指導も得ながら、学術的研究活動を進めています。

    社会につながる研究 For Society

    グローバルとローカルが交錯する
    現代の移動現象

    長友 淳教授

    本研究では、移住・観光・メディアが交差する領域を対象に、文化人類学や質的社会学の視点からアプローチしています。現代における中間層の移動は、単なる労働移住にとどまらず、「理想の生き方を追求する手段」として選択されることが増えてきましたこのような動きは、海外へのライフスタイル移住や、国内におけるIターン移住といった形で具体化されており、その意思決定には、移住前の観光経験やSNSなどのメディアが大きく影響しています。本研究室では、オーストラリアのブリスベンやゴールドコースト、福岡県糸島市、島根県海士町、兵庫県丹波篠山市などを主な調査地に選定。ゼミ生とともにインタビュー、参与観察、メディア分析などの質的手法を用いて調査を実施しています。これにより、滞在経験と移住意志の関係や、移住者・観光者が創り出す地域イメージの蓄積と変容のプロセスを明らかにすることを目指しています。

    地域密着型のゼミ活動の実施
    地域の現実に触れる学生主導の調査活動

    地域に密着した質的調査を行うには、現地の人々との信頼関係の構築が欠かせません。そのため、ゼミ生も主体となって地域の協力者や団体と連携し、調査プロジェクトを推進しています。2023年度には、オーストラリアで日系人家庭における文化・言語継承、福祉ニーズの調査を実施。現地の日系福祉団体と連携しながら進めました。2024年度には、福岡県糸島市で青山学院大学との合同調査を行い、観光行動とメディア利用に関するアンケートを、糸島市観光協会の助言のもと設計しています。また、兵庫県丹波篠山市では限界集落を対象に、学生たち自身が現地NPOや住民とつながり、企画・調査・発表までを担いました。この活動は県の助成事業として採択され、地域の研究発表会でも成果を報告しています。