[ 国際学部 ]理念・目的・教育目標

国際学部の教育・研究上の理念・目的

理念:「国際性の涵養」

目的:「国際事情に関する課題の理解と分析」

国際学部ロゴ

本学部では、「国際性の涵養」という教育・研究上の理念を達成するために、「国際事情に関する課題の理解と分析」を教育・研究上の目的とする。その目的の達成を通じて、「国際性」(世界理解、国際理解のための能力)と「人間性」を備えた世界市民として、国際的なビジネス・市民社会で活躍できる人材を養成する。

世界における様々な地域には、異なった文化・言語、社会・ガバナンス、経済・経営などが存在する。本学部における「国際事情に関する課題の理解と分析」という教育・研究上の目的は、学生が高い外国語能力を習得し、人文・社会科学の学際的な観点から、日本や世界の諸事情を多面的に理解し、分析できるようになることである。

そのような理解力と分析力を高めるために、世界の中でわが国と密接な関係を持つ、北米・アジア・ヨーロッパ地域の文化・言語、社会・ガバナンス、経済・経営の領域に関する教育に主眼を置く。

また同時に、日本や世界の他の地域の文化・言語、社会・ガバナンス、経済・経営の各領域に関する諸科目を開講することで、地域毎の歴史的・同時代的考察を促す。

このように人文・社会科学の一つの領域からだけでなく、複数の領域から学際的に日本や世界に関する理解を深め、そして同時に北米(アメリカとカナダ)地域や、アジア(オセアニアを含む)地域、ヨーロッパ(ドイツ、イギリス、フランス等)地域に関する学びを通じて、世界全体を見ることのできる柔軟で、かつ幅広い視野をもった「国際性」(世界理解、国際理解のための能力)を身につける。

また、本学部の「国際事情に関する課題の理解と分析」という教育・研究上の目的を実現するために、「問題発見解決能力」、「多文化共生能力」、「倫理的価値観」、「言語コミュニケーション能力」を養成する。


教育目標

医療宣教師として世界を巡りながら、生涯を医療・伝道・教育活動にささげ、1889(明治22)年に関西学院を設立したW.R.ランバス。「世界市民(World Citizen)にしてキリストの使徒(Servant to Christ)」であることを全うした彼の姿勢・信念は、C.J.L.ベ−ツ第4代院長が提唱したスクール・モットー“Mastery for Service(奉仕のための練達)”に継承されています。
 
この言葉は、世界的な視野で隣人と社会への奉仕・貢献を追求する、関西学院の教育のあり方を端的に表すものです。真の意味での国際性・人間性に溢れ、社会貢献への使命感に満ちた人間を養成することに力を注いできた関西学院大学において、これまでの教育・研究をさらに発展させ、「国際性の涵養」を理念とする国際学部を2010年4月に開設しました。

それはまさに、創立者ランバスを通じて関西学院に託された「世界市民の育成」という歴史的使命の具現化です。グローバル化が進展している今、ビジネス界や市民社会で国際的に活躍できる人材はますます必要とされています。国際学部では、そのような社会の要請に応えるべく、国際性と人間性を兼ね備えた世界市民を育成していきます。