2022.01.11.
本校にて演劇ワークショップが開催されました!

 冬休みの期間を利用して、本校のシアターにて希望生徒を対象にした演劇ワークショップが2回にわたって開催されました。これらは現在、総合探究科が進めている演劇教育プロジェクトの一環として企画されたもので、日本語演劇部の生徒を中心に、舞台表現に興味のある生徒たちが参加してくれました。

 当日は感染症対策を万全にしつつ、様々なワークやエチュード、実際のお芝居づくりを通して、発声のやり方や演技手法だけでなく他者とのより良いコミュニケーションの取り方や相手をリスペクトする姿勢などを学びました。お芝居が上手い生徒も初めての生徒も分け隔てなく、みんなが楽しみながら演劇を学ぶことができました。

 演劇を通した教育活動は、生徒のコミュニケーション能力や表現力を育む新しい教育方法として近年非常に注目を集めています。本校でも昨年度より、「総合的な探究の時間」の授業の中において表現教育の導入が始まっています。今後も本校では感染症対策を第一にしつつ、様々な表現教育を実践していきます。

 

総合探究科 菊池康貴


 

○2021年12月22日(水) 講師:京都市の劇団員の皆さま

○2021年12月22日(水) 講師:京都市の劇団員の皆さま

【生徒の感想】

・今回開いてくださったワークショップで練習方法であったり、リアルな演技の方法や間の開け方を知ることができてとても学びになりました。劇団の方の演技や体の使い方、ビデオでの実際の家族のように演技している姿をみてその迫力に感動したし、皆さんのような演技ができるようになりたいと思いました。教えてくださった練習法は遊びのように楽しめるのに空間把握能力であったり体力をつけるのに効果的だと実感できるものばかりだったし、練習の時から親切に教えてくださったおかげで台本を読むときもあまり緊張することなくリラックスしてやりたいように演じることができました。そのおかげで普段演技している自分と劇団の方の演技を比べることができ、今後の課題が浮き出てきて自分自身が一歩前進できたような気がします。今回ワークショップを開いてくださり本当にありがとうございました。教えてくださったことを生かして、これからも演劇を頑張っていこうと思います。

(10年生 田辺東子)

 

・自分は、演劇の経験はこの学校に来る前のメキシコの学校で少し20分間の演劇をしたぐらいしかありませんでした。なのでみんなに迷惑をかけるかと思いすごく緊張しました。一番最初に行ったニックネームで相手に合図を送るワークショップをしていく中で体が温まって集中力がどんどんついてきてすごく不思議な気持ちになりました。それからそのシアターの範囲を使ったワークショップや二人のペアを作って一人は目を瞑って動いて一人はその人が何かにぶつかりそうになったら阻止して違う方向に向かせてあげるようなワークショップをしてすごく楽しかったです。体の力を抜いて少しずつ背骨の骨に力を入れていくワークがあってそれがすごく難しくてどうしても他のところに力が入ってしまいました。ですが劇団の人が優しくわかりやすくコツを教えてくれてすごく簡単にできるようになれました。またこういった人たちと他のワークショップをして勉強していきたいです。

(8年生 山添蒼馬)


 

○2021年12月27日(月)  講師:大石達起氏(一般社団法人フリンジシアターアソシエーション理事・事務局長)

○2021年12月27日(月)  講師:大石達起氏(一般社団法人フリンジシアターアソシエーション理事・事務局長)

【生徒の感想】

・今回のワークショップでは、ジェスチャー伝言ゲームといった、言葉を使わずにお題を伝えるゲーム感覚で楽しめるものや、演劇要素の混じったアクティビティなどなどを教えていただき、実際にやりました。最後には大まかな動きと状況設定だけ決められた状態で、自分たちで短い劇を作るというクリエイティブもしました。初めにやった重い赤ちゃんを渡していくアクティビティでは、重い赤ちゃんを抱きかかえるのによろめいたり腕を痛めたりする動作をしたりなど、ひとそれぞれの演技が見れて、それによって重い赤ちゃんは実際にいないのだけれど、本当にいるような、みんなには見えているという演劇ならではの面白さを感じました。最後のクリエイティブでは15分弱で本当に短い時間しかない中だったので、正直まとまったストーリーをするのは難しいかなと思っていたのですが、全員の意見をすり合わせてきちんと起承転結のある面白い劇に出来たと思います。さらに、この劇に対して大石さんからの評価やアドバイスをいただいてより良いものにしてくださいました。私はこのワークショップで演劇に大切なことは何なのかを気づかせてくれました。演劇にはリスクとリスペクトがあり、演技というのは自分じゃない人物を演じるものですから自分の性格とは全く違う人を演じることが当然あります。それがとんでもなく恥ずかしかったりするかもしれません。そういったリスクをとって一生懸命演技をしている人に対してバカにしたりするのではなく、リスペクトすることが気持ちよく成長できる環境なのです。演劇というのは一人が演技するだけでなく、周りの人も支えあい、空気感を作ることでお互いに成立しているのだなと実感しました。学ぶことがたくさんあり、とてもいい経験になりました。今回学んだことを生かして練習に励みたいと思います。

(11年生 阿部未来羽)

 

・大石さんのワークショップでは、演劇がどれほど周りの人たちとの協力によって作られているかを学ぶことができました。いくつか行ったエチュード・アクティビティは、短時間でできるシンプルなものでしたが、周りの人たちと協力することを意識させられるものばかりでした。言葉を使わず、アイコンタクト・ジェスチャー・パントマイムを通じて気持ちを伝え会話することの難しさを体感し、自分にとって一番の衝撃だった演劇においてのリスクとリスペクトの関係性を知りました。あまり並んでみることのない言葉ですが、説明を聞き、実際自分たちでストーリを作った際に、演劇はこの2つだけでは成り立たないんだなととても納得しました。演技だとしても何かをすることで誰かを気づつけてしまう可能性とリスクがある中、前に出てそれをする勇気や心持をリスペクトする環境を作ることで、お互いの成長にもつながり、かつ、楽しい時間が作れることを全体のワークショップを通じてで考えることができました。自分と周りの関係性について深く振り返ることができる機会に参加させていただきとても感謝しています。今回学んだことをこれからの演劇活動につなげていきたいと思います。

(10年生 肥後有咲)