[ 社会学部 教員インタビュー ]大和 冬樹 助教
「あたりまえ」にあるものも、
実は都市の歴史や構造の影響を受けている
2025年4月に関西学院大学社会学部へ着任された大和冬樹助教にインタビューを行い、先生の研究内容や関西学院大学社会学部の魅力などをお聞きしてきました。
—— はじめに自己紹介をお願いします!
大和冬樹(おおわふゆき)と申します。2025年度より関西学院社会学部に着任しました。専門は、都市社会学という分野です。
都市では、沢山の人が集まることで特有の現象が発生します。これに着目して、都市における生活や文化の特徴、はたまた社会問題などを研究するのが都市社会学という分野です。都市社会学はとても幅広いトピックを取り扱っているのですが、その中でも自分は生まれ育った場所によって生じる学歴の格差について研究しています。
——都市社会学に興味を持たれたきっかけは何だったのでしょうか。中学生になったあたりからよく街歩きをしていたことが、都市社会学に興味を持つことに繋がりました。いろいろな街を歩く中で、エリアによって貧しい人とお金持ちな人で住んでいる場所がだいぶ異なることを感じていたのですが、大学に入ってからは都市社会学の研究に触れ、この貧富による居住地の分離が、様々な社会問題に繋がりうるということを知りました。そして自分もこの分野で研究をしたいと思い、今に至ります。
—— 現在ご担当されている授業の内容や、授業を通して学生にどんなことを学びんでほしいかを教えてください。
現在、春学期と秋学期に「都市社会学」の授業を担当しています。関学に通っている学生さんのほとんどは都市部に住んでいて、普段の都市の生活は「あたりまえ」のものであるかもしれませんが、人々が都市で生活する中で経験する出来事は、実は都市の歴史や構造に大きく影響されています。都市社会学の授業では、国内外の都市の特徴や、現在の都市での生活のあり方が生まれた歴史について扱ったりしています。授業を通じて、社会学的に都市を見る方法を身につけてもらえればと思っています。
—— 関西学院大学や関学社会学部にはどのような印象をお持ちでしたか。大和先生が感じている魅力などがあれば教えてください!
関西学院大学の社会学部には、日本全国の大学をみても最大級に教員の数が多く、幅広いテーマでの授業・ゼミが開講されています。ですので、関学の社会学部ではみなさんひとりひとりの関心に合ったトピックが学べ、これが関学の社会学部に来る大きなメリットだと思います。 また、大学の環境がとても良いという点も印象的ですね!キャンパスがとても綺麗で、非常によく整備されているので、大学に来るたびに晴れやかな気分になれるのではないでしょうか。
—— これから関西学院大学社会学部を目指す高校生などに伝えたいメッセージがあればお願いします!
何か知りたいことがある、学びたいテーマがある場合、大学は自分の関心を突き詰めて行くことができる場です。また、まだ何を自分は知りたいのかよくわからない、どのようなテーマが面白いと思えるのかわからない場合でも、大学では幅広い学び機会があるので、自分の興味が湧くことにいずれ出会えると思います。大学での学びはとても自由度が高いです。ぜひ関学社会学部に来て、それぞれの学びを深めていってください。
記事担当者の感想
- 普段の生活で「あたりまえ」になっているものでも、実は都市の歴史や構造に大きく影響されているという話が非常に印象的でした。
- 中学生のころからやっていた街歩きが「都市社会学」という研究テーマにつながっているとのことで、改めて社会学部の学びの身近さやひろがりを感じました!