社会学部
K.G.

学生 小学生の頃から芽生えた起業への思い

片山 仁人さん
掲載日:2026.09.17
2年生

今回ご紹介するのは、大学1年生の時に、ロスフラワー問題に着目し、学生団体「Floreco(フラエコ)」を立ち上げ、事業を展開されている片山仁人さんのインタビューです。

片山さんを含む4名で活動されている「Floreco」は、KG PITCH*にてグランプリを獲得し、さらにKANSAI STUDENTS PITCH*にも出場されました。

このページでは、片山さんの普段の学生生活や「Floreco」の事業内容をご紹介します。

Kwansei Gakuin PITCH CONTEST(KG PITCH)とは?

事業アイデアや起業への想いを5分間のプレゼンテーションで伝えるピッチコンテスト。関西学院大学と院内校・継続校・提携校の起業しているor起業を志している学生・生徒が出場。『起業中』あるいは『起業を志す』事業プランを関学卒の上場企業社長や起業家がJudgeします。

グランプリ受賞者には、関西地区の大学の代表者が集い競うKANSAI STUDENTS PITCH Grand Prix への出場権が与えられます。

KANSAI STUDENTS PITCH Grand Prixとは?

関西18大学の推薦チームが、ビジネスの実現可能性を競うピッチコンテスト。

片山さん、本日はどうぞよろしくお願いいたします!まずはじめに、簡単に自己紹介をお願いいたします!

片山仁人です。愛知県の名古屋市出身で、現在は社会学部の2年生です。
大学1年の秋に学生団体「Floreco(フラエコ)」を立ち上げ、現在は4人のメンバーで活動しています。

出身は名古屋市とお聞きしましたが、なぜ関西学院大学に進学されたのか教えてください!

私はもともと別の大学に行きたいと思っていましたが、夏のオープンキャンパスで関西地方の大学を見学しにいった際に、ついでに関西学院大学にも立ち寄りました。

そのときに、めちゃくちゃキャンパスが綺麗で、先輩方も良い人ばかりだったので「ここに行きたい!」と思うようになりました。

もともと志望していた大学がありましたが、その経験をきっかけに気持ちが一気に変わりました!

関西学院大学の中で社会学部を選んだきっかけを教えてください!

私は社会課題にとても関心があり、もともと起業にも興味を持っていました。

起業は、社会課題を解決していく延長線上にあるものだと感じていたからこそ、多様な視点からさまざまなバックグラウンドを持つ人について学ぶ必要があると考え、社会学部に行きたいと思いました。

起業やスタートアップにはいつ頃興味を持たれたんですか?

小学校・中学校の頃には興味を持っていました。
人前に立つことや、みんなの意見をまとめたり、話をしたりするのが好きで、そういった自分の特長を生かすには、起業して社長になるのがいいんじゃないかと思ったのがきっかけです。

入学前と入学後でギャップはありましたか?

社会学部という括りの中に入ると、学問の幅が狭くなってしまうのではないかと考えていました。

しかし、関西学院大学では、他学部の授業も履修できますし、社会学部の中でも幅広い分野の授業があります。

「社会学部=社会学を学ばないといけない」というわけではなく、本当にさまざまなことが学べることに一番驚きました。

1年間授業を受けてみて、「この分野、面白そう」と感じたものはありますか?

私は大岡准教授の「ソーシャルネットワーク論」という授業が、非常に面白く、印象に残っています。

「ソーシャルネットワーク論」と聞くと、最初はSNSのことなのかなと思っていたのですが、そうではなく、「つながり」としてのソーシャルネットワークを扱うものでした。
小さな主体から大きな主体がどのようにつながっていくのか、という内容がとても印象的でした。

この授業の内容は、現在自分が事業で取り組んでいることとリンクしていて、授業で学んだことが今の活動にもつながっていると感じています。

現在活動されているFloreco(フラエコ)は、どのような活動をしているのか簡単に教えてください!

Florecoは、2025年の8月に始まった、関西学院スタートアップアカデミーのプログラムの一環として立ち上げた学生団体です。
10月頃、私を含む当初3名のメンバーで本格的に活動をスタートしました。

Florecoは、ロスフラワーに焦点を当てた事業で、農園や結婚式場で出る、花びらが欠けてしまった花や、茎が曲がっているといった理由で廃棄されてしまう花を再活用し、新たな価値を生み出す活動を行っています。

ゆくゆくは法人化も視野に入れており、学生団体という枠にとどまらず、そこから一歩抜け出していくことが、今の私たちの課題です。

メンバーとの出会いについて教えてください。

関西学院スタートアップアカデミーのプログラム内には4つのクールがあり、それぞれのクールで異なる事業に取り組むという形になっています。
その中で私たちは、第2クールで結成したメンバーです。

スタートアップアカデミーではグループLINEの中で、お互いに顔も名前も知らない者同士が自己PRを送り合い、一緒に活動したい人を見つけるという形で進められていました。

その中で、現在一緒に活動しているメンバーと出会い、自分にはない強みを持っていると思って声をかけたことが始まりでした。

そこで出会った2名と一緒に事業を考えていく中で、ロスフラワーに着目することになったきっかけはありましたか?

もともとはイベントを開催するなど、さまざまな形で事業を展開しようと考えていました。

しかし、途中で「社会に役立つことがしたい」という思いが強くなるタイミングがありました。また、他の人がまだ取り組んでいない分野に目を向けてみようと考え、ロスフラワーに注目しました。

実際にお花屋さんやJAの方にお話しを伺うと、商品にできない花の存在や廃棄の課題が現場にあることが分かり、「自分たちで取り組んでいきたい」と思ったことが、活動を始めたきっかけです。

Florecoの今後の事業展開を教えてください!

ロスフラワーを減らしていくことを軸に活動を進めていきたいと思っています。
今は宝塚市で活動をしていて、宝塚市や宝塚病院、就労支援施設、お花で有名なお店など、さまざまな方面の方と連携しながら取り組んでいます。

宝塚市はダリアが有名な地域でもあるので、ダリアの花を使ったイベントの開催など、花で活気がある街・宝塚市でこれからも活動していきたいと考えています。

11月にはダリアのイベントがあり、そこに出店させていただく予定です。他にも、宝塚市からは自分たちの作品提供の依頼もいただいているため、まずはそうした声にしっかり応えていきたいと思っています。

今は収益性のあるビジネスとしても、展開されているということですよね?

はい。業務委託という形で関わっている施設もあります。

また、宝塚市で開催されるダリアのイベントに向けて、ダリアを仕入れて商品開発・製作の段階に入っています。今は、今後どのように販売につなげていくかという点について、模索しているところです。

差支えなければ、今構想している商品について教えてください!

もともと私たちは、ロスフラワーを活用して、病院へのお見舞い品として届けられるものができないかを考えていました。
しかし、病院では、アレルギーや感染症のリスクといった理由で、生け花の持ち込みが制限されている場合が多いです。

そこで、ドライフラワーに加工し、箱の中に封じ込める形にすれば、病院でも安心して贈ることができるのではないかと考えています。

Kwansei Gakuin PITCH CONTESTでグランプリを獲得し、関西大会にも出場されたとのことですが、そこで経験したことや感じたことを教えてください!

私が出場したビジネスコンテストは、どれも先輩ばかりで、大学院生やさまざまな実績を持つ方などがほとんどでした。
そのような環境の中で感じたことは、自分の取り組みをしっかり突き詰めていけば、学年や年齢の差は関係ないということです。

行動した分だけ実績になり、結果を出した人が評価される世界なんだなと感じたのが、大きな学びでした。

関西大会では、他大学の学生のとの交流はありましたか?

はい、ありました。近畿大学の方で、食用バラの事業に取り組んでいる方がいて、同じ花にかかわる分野ということもあり、お話しさせていただきました。
その中で、「このような考え方もあるのか」と新たな視点を得ることができ、自分たちにとっても有意義な時間になりました。

大学卒業後は、就職を考えているのか、それとも現在の事業を発展させていくのか、どのように考えていますか?

現在は、自分のやりたいことを大切にしたいという気持ちが強いです。卒業後にフラエコの活動が法人化していれば、そのまま事業を続けていくのものも一つの選択肢だと考えています。

また、ロスフラワーに限らず、ビジネスの面で新しいチャレンジをしていきたいという思いもあります。そのため、いまのところ就職はあまり考えていません。

自分のやりたいことを全力でやって、悔いのない学生生活を送りたいと思っています。

記事担当者の感想

事前情報で、ご自身で事業を立ち上げ、しかもKG PITCHではグランプリを獲得されたというお話を伺っていたため、どんなエネルギッシュな学生だろうと想像していましたが、実際にお会いすると、とても優しそうな、柔らかい雰囲気をお持ちの方でした!

インタビューを進める中で、起業やリーダーに興味を持たれたのが小学生の頃だったとお聞きし、驚いたと同時に、当時から自分のしたいことや軸がはっきりとしていて、芯の強さを感じました。

さらに、社会学部での学びを通して、人の動きやその背景にある要因について理解を深めることが、自分の事業にも活かされているというお話もありました。

大学で学びながら、学生の間に自身の事業も深めていく。
そのような過ごし方があることに気づかされ、1年生の頃からそのような歩みをされている片山さんは、とても有意義な大学生活を過ごされていると感じました。

これからも事業と学びの両方にとことん向き合われ、活躍の場をさらに広げられていくことを心より願っています!