社会学部
K.G.

学生 社会課題を多角的に捉え、より良い社会づくりに貢献したい

村上 舞さん
掲載日:2026.01.22
3年生

今回ご紹介するのは、「社会の課題を解決したい」という想いを胸に、ゼミなどで積極的に活動されている社会学部3年生の村上舞さんのインタビューです。

関西学院大学社会学部に進学された理由や、その経緯だけでなく、現在主体的に取り組まれている活動についても詳しくお伺いしました!
(※本記事は2025年10月に取材した内容を掲載しています)

なぜ関西学院大学の社会学部に進学されたのですか?

人々の暮らしや社会課題を多角的に捉え、より良い社会づくりに貢献したいという思いから、社会学部を志望しました。また、社会問題に対して理論と実践の両面で学べる環境が整っていること、人と社会の関係性を深く理解できる点に魅力を感じたことも大きな理由です。

さらに、高校3年生のときに参加したオープンキャンパスで、美しいキャンパスに心を惹かれ、「ここで学びたい」と強く感じたことも、関西学院大学を選んだ大きな決め手となりました。

関西学院大学を志望し始めたのはいつ頃ですか?

高校3年生の進路を決める時期に、いろいろな大学のオープンキャンパスを回る中で、「やっぱり関西学院大学がいいな」と感じました。

特に関西学院大学の社会学部には、社会学の先生が多く在籍されていて、幅広い研究ができると聞いたことが印象的でした。当時、将来の夢がはっきり決まっていたわけではなかったので、いろんな分野に挑戦できる環境はとても魅力に感じました。

社会学部に進学して、実際に良かったと感じることは何ですか?

社会学部に入学して良かったと思うことは、授業の種類が豊富で、学びが深まる実感があることです。自分の興味や関心に応じてさまざまな方向に進めるので、将来の選択肢も広がるという感覚があります。

また、社会を構成するさまざまな仕組みについて学ぶ中で、それを「当たり前」として受け止めるのではなく、なぜそうなっているのか、どうすれば変えられるのかを考える姿勢が身についたことが、最も良かった点だと思います。

さらに、授業で学んだ理論をもとに、私はフィールド社会学専攻なので、実際に現場に足を運び、課題を見つけるという実践的な学びができることも、大きな魅力だと感じています。

現在、大岡ゼミに所属されているそうですね。大岡ゼミを選ばれた理由を教えていただけますか?

地域社会における人と人とのつながりやコミュニティ形成に強い関心がありました。

私自身、兵庫県の学生防犯ボランティアに所属し、兵庫県・兵庫県警察・防犯協会とともに立ち上げた団体の一期生として活動していました。その活動を通じて、犯罪抑止には地域のネットワークや家族の見守り、声かけが非常に重要だと実感しました。
そこから、人と人とのつながりの大切さに気づき、つながりを生む仕組みを社会学的に学びたいと思い、大岡ゼミを選びました。

大岡ゼミでは、まちづくりやソーシャルキャピタルをテーマに、地域に出向いてフィールドワークを行う実践的な学びが盛んです。学びを実際の活動に結びつけられると考え、このゼミに決めました。

現在ゼミではどのような活動をされていますか?

現在はゼミ活動の一環で、NPO法人なごみが運営する「まちがく」というプロジェクトに参加しています。このプロジェクトは、西宮市全体を一つの学校と捉え、世代を超えて一緒に学ぶことを目的としています。参加者の年齢層もさまざまです。私は授業企画コーディネーターとして、地域の方や企業と協力し、学びの場をつくる取り組みを進めています。

先日、まちがくの活動の一環で武庫川女子大学の大学祭でネットリテラシーに関する授業を実施しました。防犯ボランティア活動でネットリテラシーに関心を持っていたことから、このテーマを選びました。
こうした活動を通じて、まちづくりを軸に、人と人とをつなぐコミュニティ形成について研究しています。

「まちがく」のプロジェクトは、どのような体制で進めていますか?

ゼミの中で3グループがまちがくをフィールドに活動しています。私の所属するグループは授業企画で、企画内容は個人の自由に任されています。私はネットリテラシーに興味があることを伝えたところ、プロジェクトに参加している別の方から『知り合いに詳しい人がいるから紹介するよ』と提案され、講師の方を紹介していただきました。その結果、紹介いただいた講師の方と一緒に武庫川女子大学の大学祭で授業を実施することができました。

この経験を通じて、改めて“つながりの力”の大きさを実感しました。

授業企画が終わった現在は、まちがくで活動する学生授業企画コーディネーターへのインタビュー調査を実施し、学びのコミュニティが持つ地域への効果、可能性や課題を調査報告書にまとめています。

現在、SDGsキャンパスサポーターとしても活動されていると伺いました。この活動について詳しく教えていただけますか?

この活動は、SDGsに関する実践や情報発信を目的とした関西学院大学の公認団体によるものです。学内外を問わず幅広く活動しています。

最近では、新月祭(関西学院大学の学園祭)に向けて古着・古本・古文具の回収を行い、当日には不要なものを新しい価値として他の人に渡すリユース活動を実施しました。余った品物については、以前NPOと協力してバングラデシュに寄付した持ち運び可能な太陽光発電装置のプロジェクトとつながりがあり、そのフリースクールの子どもたちに寄付する予定です。

太陽光発電装置のプロジェクトとは、停電が頻発し学習環境が不安定なバングラデシュの子どもたちに、安定した電力を提供するために行いました。一定期間の停電を補う電力源として、持ち運び可能な装置を製作し、寄付をしたというものです。

さらに、余った古着や古本、古文具は西宮市の児童養護施設にも寄付する計画です。こうした取り組みは、ゼミ活動とは異なるSDGsキャンパスサポーターとしての活動で、メンバーは学部を超えて集まり、三田キャンパスから参加する学生もいます。

フラワーロスのワークショップも開催されたとか?

はい。この活動もSDGsの取り組みの一環です。
その中で、環境省が主催する「気候変動の課題解決に取り組む学生ワークショップ」に参加しました。

今年3月、4泊5日で東京に滞在し、脱炭素化を進めるための新しい企画を考えるワークショップに取り組みました。私の班のテーマは「地域×サステナビリティ」で、日本で年間約10億本発生すると言われるフラワーロスに着目しました。花は捨てられると焼却され、CO₂排出につながるにもかかわらず、あまり知られていない課題です。
そこで、フラワーロス削減の企画を提案し、提案だけで終わらせず、実際にイベントとして実践しました。メンバーは関学、北海道大学、中央大学、福岡大学と全国各地から集まっていたため、開催場所は私が住む三田市の「フラワータウン」に決定。花に縁がある地域で、イベントを実施することになりました。

さらに、以前インターンシップ運営で関わったNPO法人「場とつながりの研究センター」とのご縁で企画を紹介していただき、協力を得て企画を実現しました。
イベント内容は、花屋さんから譲り受けたロスフラワーを使ったスタンプラリー。紙ではなくハンカチに花を置き、こすって色を移す「花のスタンプ」を楽しみながら、ロス削減に貢献できる仕組みです。

知名度向上・地域の回遊性アップ・ロス削減の3つを軸に、8カ所の施設に協力を依頼し、8月1日から9月30日までの2カ月間開催しました。結果、約100人が参加し、約200本のロスフラワーを削減できました。
本当に多くのご縁があったからこそ実現できた企画だと思います。

すばらしい取り組みですね。今後、社会学部の学びとご自身の経験をどのように活かしていきたいと考えられていますか?

人と社会の関係を読み解く力や、多様な人をつなぐ力を生かして、人のつながりから生まれるポジティブな変化を広げたいと考えています。そして、その変化を社会課題の解決につなげていければと思っています。
まだ就職活動を始めたばかりで、どの職業に就くかは悩んでいるところですが、この軸を大切にしながら進めたいです。

興味のある分野としては、マーケティングがあります。人々の課題をポジティブな変化に変え、それを届けることで笑顔を生み出し、課題解決につなげたいと考えています。そのイメージに最も近いのがマーケティングだと思い、漠然とですが視野に入れています。

最後に、これから関西学院大学社会学部を目指す高校生に向けてメッセージをお願いします!

大学生活は、自分の選択次第でさまざまな可能性を秘めています。自分が行動すれば、いろんなことが叶えられると思うので、ぜひ勇気を持ってチャレンジしてほしいです。

また、私が所属している兵庫県の学生防犯ボランティアにはぜひ参加してほしいと思っています。兵庫県内の大学生や専門学校生で構成されている団体ですが、関学生は他大学に比べて少ないのが現状です。学年に関係なく、誰でも参加できます。

私自身、この活動を通じて、普通に生活していたら経験できないような貴重な体験をたくさんさせてもらいました。本当におすすめです!

記事担当者の感想

穏やかな雰囲気を持つ村上さんですが、その印象とは裏腹に、非常に積極的に行動されていることが印象的でした。
インタビューを通じて感じたのは、どの活動も目的意識が明確で、社会課題の解決に向けた強い意志を持って取り組まれているということです。

ゼミ活動やSDGsの取り組み、地域でのイベント企画など、幅広い分野で挑戦されており、その行動力と柔軟な発想に驚かされました。
大学生活を「自分次第で可能性が広がる」と語る村上さんの言葉には、これから進路を考える高校生への大きなヒントが詰まっていると思いました!

ぜひ、この記事を通じて「行動することの大切さ」を感じていただき、自分も何かに挑戦してみようかなという第一歩になれば幸いです。