社会学部
K.G.

学生 自分の興味を信じて島根から関西へ。私が見つけた“学び”と“居場所”

稲垣 佳穂さん
掲載日:2025.10.27
3年生

今回ご紹介するのは、島根県の高校を卒業後、関西学院大学社会学部に進学された社会学部3年生の稲垣佳穂さんのインタビューです。
住み慣れた地を離れ、なぜ関西学院大学に進学されたのか、現在、社会学部でどのような学びをされているのかなど、色々とお話を伺ってきました。

高校時代、社会学部に興味を持ったきっかけを教えてください!

高校時代に勉強をすごく頑張っていた時期があって、その頃、先生に進路の選択肢として「こういう道もあるよ」と教えていただき、いろんな大学を調べるようになりました。

当時の私は、社会に対して強い興味を持っていて、歴史や世界史の話が大好きでした。「なぜこういう常識があるんだろう?」といった疑問を抱くようになり、少しずつ物事の見方が変わっていきました。ジェンダーについても考える機会も増え、さまざまなことに興味を持つ中で、「社会学部」という学部の存在を知りました。

なるほど。その中で関西学院大学の社会学部を選択されたのはなぜですか?

いろんな大学や学部を見ていく中で、関学社会学部の貴戸先生のことを知り、先生がジェンダーについて話されているのを見て、「この先生の授業を受けてみたい」と思うようになりました。

また、「教育」についても興味があり、教える側になる道もありますが、それ以上に「子どもたちが自由に意見を出せるような場があればいいな。」と思うようになり、それには環境づくりが大切なのではないかと考えるようになりました。関西学院大学の社会学部なら、そのような自分の関心に基づいた学びができると思い、志望しました。

なぜ関西の大学を選んだのですか?

関西の大学を選んだ理由は、都会に出たいという気持ちもありました。
島根出身なので、関東よりも関西の方が居心地が良さそうだなと思って。距離的にもすぐに帰省できる安心感がありましたし、関学はキャンパスが綺麗なことも選んだ理由の一つでした。また、今でも地元の島根は大好きですが、地元が大好きだからこそ、一度離れることで、これまで気づかなかったことが見えてくるのではないかという思いもありました。

地元を離れることに、不安はありましたか?

不安しかありませんでした(笑)
私は末っ子で、ずっと家族と一緒に暮らしてきたので、一人暮らしは自分にとって大きな壁でした。
私は人と話すことが好きなので、話し相手がいないことも不安でした。
でも、関西に叔母が住んでいたこともあり、最初は叔母の家に泊まらせてもらったりしながら、少しずつ慣れていきました。

大学入学当初は、もちろん友達がまったくいませんでしたが、社会学部のキリスト教の授業は多くの学生が履修していたので、「ここで友達を作ろう」と思い、授業前に待ち合わせをしているようなグループに思い切って声をかけました。そこから仲良くなり、一緒にサークルに入ることになりました。

最初は勇気がいるかもしれませんが、ほんの少しでも自分から声をかけてみることで、素敵なつながりが生まれるんだなと思いました。

サークル活動は、友達づくりにとても大きな役割を果たしてくれました。一人暮らしの学生も多く、協力し合える環境が自然とできていたので、そこからコミュニティがどんどん広がっていったと思います。

大学入学後の学びについて教えてください。

大学入学後は、「当たり前を疑う」という社会学部の視点に惹かれて、社会学全般に興味を持ちました。授業を自分で選べることがとても魅力的で、ジェンダーや地域に関する科目を中心に学んでいます。1人で受ける授業もありましたが、それも含めて自分のペースで学べるのが楽しいです。

そうした学びの中で、「地域を考えることって面白いな」と感じるようになり、人と話すことの楽しさを改めて実感しました。それがきっかけとなって、社会学専攻の大岡ゼミに進みました。

大岡ゼミで何か印象的な活動を教えていただけますか?

ゼミでは現在、「朝活」という取り組みを中心に、活発に活動しています。大学生の孤独感の解消や、QOL(生活の質)の向上を目指して、朝の時間に活動するというものです。

私自身、関西に来た当初に強い孤独を感じた経験があって、「もっと気軽に立ち寄れる居場所があればいいのに」と思ったことがきっかけでした。

サークルなどは趣味を共有する場が多く、目的がないと人が集まりにくいと感じたこともありました。

だからこそ、何の目的がなくても、ただ朝ごはんを一緒に作るような場があるだけで十分楽しい、そんな居場所づくりを目指して活動しています。今はその活動がとても楽しくて、やりがいを感じています。

ゼミメンバーの皆さんで、無印良品さんへ地域愛着企画も提案されたそうですね?

はい。ゼミメンバーとともに、無印良品さんを訪問し、防災グッズをテーマにしたワークショップ企画をご提案したこともあります。

企画内容は、地震などの災害が多い中で、一人暮らしの学生が防災グッズを持っていないことに着目したものでした。私自身も無印良品さんの防災用品を持っているのですが、周囲を見渡すと意外とそうしたアイテムを持っていない学生が多いのではと感じ、このテーマを選びました。

今回は、調整や実現に時間がかかることが理由で、企画の実現には至りませんでしたが、とても貴重な経験となりました。

現在、就職活動中とお聞きしていますが、今後、社会学部での学びをどのように活かしていきたいですか?

社会学部で学ぶ中で、もっと人に貢献できる存在になりたい、そしてその思いが目に見える形で伝わるような仕事がしたいと考えています。
地域にある価値を見つけて、それを伸ばしていくような活動にも関心があります。

志望業界はまだ絞り切れていませんが、たとえばホテル業界であれば、新築の綺麗なホテルをただ建てるのではなく、その地域に寄り添った形で運営するにはどうすればいいか、地域の人々に長く愛されるにはどんな工夫が必要か、そういった視点で関わっていきたいと思っています。

また、一度地元を離れたからこそ、見えてきたことがたくさんあるので、今は関西で学びを深めながら、いつか地元の島根に貢献できる人間になりたいと思っています。

ありがとうございます。地方からの進学を考えている高校生に向けて何かメッセージはありますか?

まずは「何かしらのコミュニティに積極的に入ること」が大切だと思います。最初は不安もあると思いますが、何かに参加することで友達ができたり、支えてくれる人が近くにいる安心感が得られたりします。
興味のある分野のサークルや団体に入るのも良いですし、友達が入っているコミュニティに一緒に参加してみるのもおすすめです。

とにかく、最初の一歩として自分の居場所を少しずつ増やしていくことが大事です。
最初だけでもいいので、自分から動いてコミュニティを広げていくことで、きっと大学生活もうまくいくと思います!

最後に、今、進路に悩んでいる高校生に何か一言お願いします!

進路って、その時期は本当に大きな一歩だと思います。
「間違えたくない」と考えると難しく感じてしまうと思うので、今の興味を大切にして、じっくり考える時間を守りながら進んでほしいなと思います。

私自身も、正解ばかりを探そうとしてしんどかった時期がありました。
だからこそ、今の時点で「学びたい」「興味がある」と思えることに、素直に進んでいいんじゃないかなと感じています。
その上で、周りには支えてくれる人がたくさんいるので、相談しながら進んでほしいです!

記事担当者の感想

とても明るく、話しているだけで元気をもらえるような雰囲気の稲垣さん。知らない人ばかりの地域に飛び込み、自分自身でさまざまな困難を乗り越えてきた経験が、今の「居場所づくり」への原動力になっているのだと感じました。そうした自身の経験をよりよい環境づくりに活かそうとされる姿勢が、稲垣さんの魅力だと感じました!

お話を通して、社会学部での学びが単なる知識の習得ではなく、「人と人とのつながり」を形にする力になっていることがよく伝わってきました。これからも、地域に寄り添う活動を通じて、たくさんの“居場所”を生み出していってほしいです!

現在は就職活動中とのこと。稲垣さんらしく、元気に、前向きに頑張ってください!