2019.01.08.
総合政策学部OGの坂野晶さん(2012年卒)が、ダボス会議共同議長に

6人の若手リーダーの一人として選出

坂野晶さん

坂野晶さん

 スイス・ダボスで1月22日から25日まで開かれる世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)の共同議長の一人に、本学総合政策学部を卒業し、現在は特定非営利活動法人「ゼロ・ウェイストアカデミー」(徳島県上勝町)の理事長を務める坂野晶さんが選出されました。各国の政財界の首脳らが集まる会議で、世界銀行のジム・ヨン・キム総裁やマイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)とともに、坂野さんを含む6人の若手リーダーが会議の運営・進行にあたります。

 坂野さんは西宮市出身で、総合政策学部に入学。環境政策を学びながら、さまざまな社会の課題を解決しようと活動する世界的な学生団体「アイセック」の学内団体に入って活動し、4年目には休学して日本支部であるアイセック・ジャパンの副代表になり、その後モンゴルのアイセック支部で代表を務めました。2012年に卒業した後は2年間、ドイツが本拠の物流企業のフィリピン法人で働いた後、総合政策学部の同級生が出身だった徳島県上勝町に移住。町からの委託を受けて分別を徹底し、ごみ減量に取り組むNPO法人の活動に参画し、2015年11月から理事長に。以降、活動の幅を広げながら、理解を広げるために英語での海外向けメディアへの露出や国際会議での発信などにも努めています。一方で、2012年から世界経済フォーラムの33歳以下のリーダーたちのネットワーク「グローバル・シェイパーズ・コミュニティ」の大阪ハブにも所属し、高校生を対象にした出前授業など各種のプロジェクトを推進してきました。今回の共同議長への選出はこうした活動が評価された結果です。

 坂野さんは、選出について「突然で、驚きました」と言う一方で、循環型社会を経済と結び付け、新しい生産と消費のあり方を目指す「サーキュラーエコノミー」というキーワードを使い、「会議では、ごみを出さない、資源を無駄にしないための議論を尽くし、サーキュラーエコノミーの社会に世界を早く近づけたい」と話しています。

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