2025.06.26.
松林志保ゼミが皿池湿原で希少種の保全活動に参加しました

6月6日、松林志保ゼミが三田市の生物多様性を促進する取り組みを学ぶため、市が主催する皿池湿原保全活動に参加しました。

湿原では、希少種トキソウの開花調査や魚類の生息状況の確認、希少トンボの産卵床づくりに加え、水質調査や木道の整備など、さまざまな保全活動を体験しました。

以下は参加者の声です。

本来なら足を踏み入れることができない場所で、珍しい昆虫の産卵を手伝うという特別な体験をさせていただきました。皿池湿原には希少生物が数多く生息しているため、人の立ち入りを制限せざるを得ない現実があります。しかし同時に、実際に保全に関わる担い手がいなければその自然を守ることもできないという相反する課題を抱えていることを知りました。この経験は生態系の保全管理のあり方について深く考えるきっかけとなりました。(総合政策学部3年 田賀鈴乃さん)

今、皿池湿原の保全を担っておられる「守り人」の方々は、幼少期に自然と深く触れ合った原体験をお持ちです。身近な生き物が減少しつつある現在、そうした体験が自然を守る責任感へとつながり、保全活動に参加する大きな動機になっていることを知りました。守りたい対象との原体験があるからこそ、貴重な皿池湿原の保全に誇りを持ち、それが地域に対するシビックプライドにもつながっているように感じます。このような原体験を幼少期に得られるような自然とのふれあいの場と機会を守り継いでいくことが、これからの生態系保全において重要だと痛感しました。(総合政策学部4年 中西美緑さん)

「守り人」の皆様が継続的に管理されているにも関わらず、湿原にあれほど多くのアメリカザリガニが生息していることに衝撃を受けました。侵略的外来種の駆除がいかに困難であるかを改めて実感しました(総合政策学部 3年 伊丹大登さん)

現地にてご指導くださいました三田市里山保全課、ひょうご環境創造協会、そしてボランティアとして活動されている「皿池湿原の守り人」の皆さま、本当にありがとうございました。