11月30日（木）、2022年3月末まで全日本空輸株式会社（ANA）の取締役を務められ、2022年4月より株式会社ANA総合研究所（ANA総研）の代表取締役社長、そして2023年4月より同取締役会長に就任された阿部信一様を神戸三田キャンパスにお迎えし、航空業界に関心のある学生（全学部、全学年）に向けた講演会を開催しました。阿部様には、昨年12月5日、そして今年6月29日にもご講演いただきましたので、今回はANA総研による第3弾の講演会ということになります。

「ポストコロナのエアライン～限りなき成長軌道に向けて～」という講演題目の下で、まず、ANAグループの概要、そしてコロナ禍におけるANAグループの経営とその取り組みについて、詳細なご説明がありました。次に、ANAグループ中期経営戦略の3本柱である「エアライン事業の利益最大化」、「航空非連動収益のドメイン拡大」、および「ANA経済圏の拡大」について、豊富な写真を交えたご紹介がありました。特に、成田－成都線と成田－ヤンゴン線の新規開設、あるいは、羽田－稚内線通年運航時の取り組みをはじめ、自らのご経験を踏まえたお話は臨場感にあふれ、学生にとっては、教科書では得難い知識や情報を聞くことができる大変有意義な機会となりました。

約1時間にわたる講演後には、学部学年を問わず、多くの質問が寄せられました。また、阿部様は本学のご出身であることから、学生時代の過ごし方や就職活動に関して、先輩としての貴重なアドバイスもいただきました。同日には、本学とANA総研との連携協定が締結されたことから、今後とも、ANA総研による講演会を継続的に開催する予定です。

なお、同講演会は総合政策学部の松本秀暢教授が企画し、同学部講演会として開催しました。