総合政策学部
K.G.
2025.11.20[ニュース]

松林ゼミが滋賀県東近江市でエコツーリズム推進全体構想を学ぶ

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10月30日、松林ゼミが滋賀県東近江市でエコツアーに参加しました。琵琶湖から鈴鹿山脈へと続く森・里・川・湖の豊かな自然の中で、人々の暮らしや文化が長い年月をかけて紡いできた原風景に触れ、これらを住民主体で未来へ受け継いでいく行政の取り組みについて学びました。

伊庭では、「琵琶湖とその水辺景観」を構成する文化財である水郷集落や、琵琶湖の生態系を支える伊庭内湖を訪れ、地域で受け継がれてきた文化や景観を守る活動についてお話を伺いました。また、地元の方々が希少種ビワマスの産卵を支えるために簡易魚道を整備する愛知川では、渓流を遡りながら、その保全活動の最前線を見学しました。

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以下は参加者の声です。

伊庭の水郷集落や大濱神社、平安時代から残る欅では、目の前の美しい景観を守り続ける地域の方々の長年の思いの深さを実感しました。どの場所でも人と自然が共に生きてきた伊庭ならでの魅力が伝わってきました。ひとつひとつの場所に込められた物語、そしてこの風景を未来へとつなぐ活動にこめられた情熱を伺う中で、私自身も人と自然とつなぐ仕事に携わりたいという思いが一層強まりました。 【総合政策学部 山下実奈美さん】

 

大学で学んでいる都市計画や生態学の知識が、実際に湖・川・森・山を巡る生命の流れや行政の取り組みとして目の前に現れ、そのつながりの実物を体験できたことに感動しました。これまでの学びが現場と結びついた瞬間でもあり、勉強してきてよかったと素直に思うことが出来ました。「何故人は学び続けるべきか」という問いに対する答えの取っ手をつかむことが出来た気がします。 【総合政策学部 伊丹大登さん】

 

水路が日常に自然に溶け込んでいる様子が印象的でした。先人たちが築き、地域の方々が守り続けてきた水辺の景観と暮らしの知恵に触れることで、伊庭の文化的景観の価値を実感しました。 【総合政策学部 藤井孝成さん】

 

ビワマスの保護は漁協にとって直接の利益にならないにもかかわらず、簡易魚道の設置を続けておられることに心を打たれました。渓流を歩きながら石をひっくり返すとカワゲラの仲間がいて、ここは本当にきれいなんだと確信しました。近い将来、本格的な魚道設置の予定があるとうかがい、多くの方々の思いが形になっていくこと、そしてその熱意を行政が受け止め、地域の住民や関係者とともに支えあっていくことの素晴らしさを感じました。私も将来、地元で市民と生き物の双方に寄り添える行政職を目指します。 【総合政策学部 橋詰拓尚さん】
 

毎年の魚道づくりにたくさんの方が参加されることから、愛知川が地域に支えられている川であると実感しました。ビワマスが人と人をつなぎ、感動を生み、地域に様々な恩恵をもたらしていることに心を打たれ、人と自然の共生の意味について改めて考えるきっかけとなりました。 【総合政策学部 松本明日香さん】

 


現地にて終日ご同行下さいました東近江市森と水政策課のみなさま、東近江市エコツーリズム推進協議会様、湖辺の郷伊庭景観保存会様、愛知川漁協様、貴重な学びを本当にありがとうございました。

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