松本秀暢教授のゼミが高松空港でフィールドワークを実施しました
9月16日、航空輸送を専門とする松本秀暢教授(都市政策学科)とゼミ生29名が、四国の空の玄関口である高松空港を訪問し、フィールドワークを実施しました。高松空港は2018年に運営を民間に委託され、「アジア・世界とつながる、四国瀬戸内No.1の国際空港」をコンセプトに掲げて、交流人口の拡大や地域経済の活性化に取り組んでいます。現在、同空港には国内3路線(羽田、成田、那覇)と国際5路線(ソウル、台北、台中、上海、香港)の計8路線が就航し、将来的には、東南アジアへの新規路線開設をはじめ、特に、国際航空ネットワークの拡大とさらなる国際旅客の獲得を目指しています。
普段は、キャンパスで座学やディスカッションを中心にゼミ活動を行っていますが、この日は臨場感溢れる地方空港の現場を見学する貴重な機会となりました。まず、空港会社の会議室で、高松空港の現状と今後の展開についてお話を伺った後、昨年に導入された最新鋭の高性能消防車を見学させていただきました。これはオーストリア・ローゼンバウアー社製で90メートル先まで放水可能であり、実際にゼミ生の前で放水を実演して下さった上に、数名のゼミ生は運転席にも乗せていただいました。また、羽田から到着した全日空機や日本航空機のエプロンハンドリングの現場も見学させていただきました。このように、本来であれば立ち入ることのできない空港施設にご案内いただき、通常では見学できないさまざまな場面に立ち合い、そして体験することができました。その後、会議室に戻り、新規路線開拓をはじめとする同空港の具体的な経営戦略や近隣空港との競争等について、多くの示唆をいただくと同時に、活発な質疑応答や意見交換が行われました。
フィールドワーク終了後には、ゼミ生は「瀬戸内国際芸術祭」を体験するために、フェリーで直島に向かいました。これは、瀬戸内海の島々を舞台に、3年ごとに開催される現代美術の国際芸術祭であり、現在では、海外からも多くの訪問者があります。翌日、ゼミ生はレンタサイクルで島中の現代アートを満喫し、まさに、地域の観光資源を活用した地域活性化を肌で体感しました。
現地に足を運ぶフィールドワークを重視する総合政策学部のポリシーを実践することによって、ゼミ生にとっては教科書では得難い体験をし、これまでの学びをさらに深める大変有意義な機会となりました。このような地域の方々からのご協力に感謝しながら、これからの学びを一層高めていきたいと思います。
















