2024.11.13.
社会福祉学科・安藤ゼミ主催 ユニバーサルツーリズム講演会の開催
11月7日(木)、社会福祉学科の安藤ゼミが主催し、「誰もが楽しめるユニバーサルツーリズムを考える」と題した講演会を開催しました。
ユニバーサルツーリズムとは、障がいや高齢に関係なく全ての人が安心して楽しめる旅行のことです。当日は、「行けるところではなく、行きたいところへ」「あきらめない旅=人生のお手伝い」をテーマに活動されている、牛山玲子氏(社会福祉士・介護福祉士・福祉用具専門相談員・長野県あいサポートメッセンジャー他)を講師にお招きしました。牛山氏が代表を務めるユニバーサル・サポートすわ『ユニサポすわ』がこれまでにサポートされた旅の実例を交えて、ユニバーサルツーリズムの可能性についてお話をうかがいました。
障がいや高齢を理由にあきらめていた温泉旅、山登り、海外旅行、結婚式などを、福祉・介護・看護の専門職とボランティアが協力して実現する・・・さまざまな取組をお聞きすることができました。最後まで幸せに人生を送るとはどのようなことか、そのためにできる少しの手助けとはどのようなものか。また、支援される側だけでなく、支援する側も笑顔になる福祉の環境づくりについて考えるきっかけとなりました。
参加者の多くは、卒業・就職をひかえた4年生でした。牛山氏から、楽しく仕事することが、自分だけでなく自分を取り巻く周りの人々の幸せをつくるというメッセージをいただきました。
安藤ゼミでは、今後も、たのしい福祉、たのしいまちづくり、そしてそこに関わるソーシャルワーカーの役割について考えていきます。
なお、安藤ゼミでは、今年初夏に実施したスタディツアーにおいて、長野県の諏訪地域におけるユニバーサル対応を視察し、牛山氏の協力でゼミ生が電動ミニカーにも試乗しています。
また、兵庫県では、「高齢者、障害者等が円滑に旅行することができる環境の整備に関する条例(通称:ユニバーサルツーリズム推進条例)」が全国で初めて制定され、令和5年4月1日に施行されています。
【謝辞】
本講演は、「2024年度人間福祉学部研究会補助」を受けて実施しました。
【参考】
②「安藤ゼミが諏訪市でインターゼミ・スタディーツアーを実施」