松浦 菜美子 准教授

19世紀フランス詩、ステファヌ・マラルメ、詩のディスクール分析
19世紀フランス詩、とりわけステファヌ・マラルメの詩を研究しています。19世紀はフランス革命の余波を受け社会全体が大きな変貌を遂げた時代です。当時の社会的、宗教的、文化的状況の中で、詩はどのような新しい美や感覚を獲得したのか。どのような詩的技法が、新しい美や感覚の造形に寄与しているのか。新しい言語表現が時代との交渉の中で生まれる現場に関心があります。
なお、詩の分析では詩法や文彩だけでなく、詩が話し手による発話であるという点を大事にしています。詩がどのような発話として書かれてきたのか跡付けることが私の研究の長期的な目標です。