2024.11.11.
宇和島城天守模型製作プロジェクトのメンバーが宇和島市立伊達博物館 開館50周年記念講演会に参加

金容善研究室と八木康夫研究室の学生らが、10月末に宇和島市役所内で開催された宇和島市立伊達博物館開館50周年記念講演会「城かたる-宇和島城の歴史と未来-」で、宇和島城天守模型製作にかかわる発表を行いました。

宇和島城の天守は現存十二天守のひとつ。その天守内には江戸時代につくられ文化財ともなっている宇和島城天守雛形(模型)が設置されています。
一方、経年劣化により老朽化が進み、天守外に持ち出すことが難しい状態になっているため、天守まで登れない方がこの木造模型を見る機会が減っていることが懸念されています。
そこで、関西学院大学建築学部が、この木製模型を現代の技術を用いて再現することになり「宇和島プロジェクト」と称して活動を開始しました。

今回の記念講演会では、同プロジェクトの第1段階目の工程の経過を紹介。博物館から提供された宇和島城の図面を電子化し、3Dプリンタで部材を再現し、1:30の宇和島城の模型を製作し発表しました。
最終的には天守内にある宇和島城の木製模型と同じ 1:10模型を製作し、新伊達博物館の竣工時の展示を目指しています。

宇和島プロジェクトは、伊達博物館の運営について助言する協議会委員長を務めており、宇和島市出身で建築学部国内客員教授を務める木村宗慎教授の協力により実現しました。