「敬神愛人」(関西学院事典)

[ 編集者:学院史編纂室 2014年9月28日 更新 ]
関西学院事典

「敬神愛人」

「敬神愛人」

「敬神愛人」

第2代院長吉岡美国が好んで揮毫した言葉で、新約聖書マタイによる福音書22章37節の「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい」や39節の「隣人を自分のように愛しなさい」といった戒めを要約した言葉と理解されている。
この言葉は、関西学院の草創期に普通学部の生徒の間に説かれた「公明正大」とともに、その後、関西学院の精神を示すものとされた。
1935年の復刊『新星』の扉に「我校の標語は『敬神愛人』なり。神を敬信する者は其独を慎みて屋漏に愧ぢず。其行や公明正大なり。人を親愛する者は己に克ちて礼に復る。其心や忠恕寛裕なり」と説明している。

 現在、確認できる吉岡の揮毫の書は、中学部(揮毫年代不詳)および高中部礼拝堂入り口(揮毫年代不詳)に掲げられている。
ほかに吉岡が第3代院長神崎驥一の求めに応じて揮毫した「敬天愛人」の書(1926年揮毫)が、学院本館に所蔵され、もう一枚は神戸三田キャンパスI号館学部長室に掛けられている。
また、札幌メソヂスト教会員で北海道帝国大学総長佐藤昌介の揮毫の書「敬神愛人」は上ケ原時代の中学部講堂正面に掲げるために、1929年夏に田中義弘から名古屋中央教会メソヂスト教会の杉原成義を通じて佐藤昌介に依頼したものである。
1905年9月に留学から帰国した杉原が招聘されたのが札幌メソヂスト教会であった。
現在、この書は学院史編纂室に保存されている。 【文献】『教界時報』1930.1.17;『新星』(復刊第1号)1935;井上琢智「吉岡美国と敬神愛人(1)-(6)」『関西学院史紀要』(6-10, 12)2000-04,2006