絵画部弦月会(関西学院事典)

[ 編集者:学院史編纂室 2014年9月28日 更新 ]
関西学院事典

絵画部弦月会

 絵画部弦月会は絵画の研究・創作を目的として、1915年ごろに「弦月画会」の名称で活動を開始した。
学生でありながら日展・二科展等の公募展に入選し中央画壇で名を馳せた美術家を多数輩出した。

 関西学院の美術教員として慕われた神原浩、洋画研究書『絵画』の翻訳で著名な国画会の大森啓助、独立美術協会の野口彌太郎、創作版画家の北村今三、二紀会の児玉幸雄、1950~60年代にかけて世界の美術界を席巻した具体美術協会の主宰者・吉原治良、国画会の版画家・川西祐三郎、新制作協会の石阪春生などがいる。
その他にも数多くの出身者が、広告業界・企業内デザイナー・美術館学芸員などの多方面で美術系大学卒業者と同等に活躍している。
また作家として文学界で活躍する出身者もいる。

 関西学院には、絵画技術を指導する教員が存在したことはないが、いつの時代も部員たちは独自の努力と工夫でその才能を研鑽してきた。
学徒出陣で主要メンバーを失う痛手を負うも戦後間もなく部を再開、全関西学生美術連盟(1996年に解散)の中心的存在として関西の大学の美術クラブを牽引してきた。

 現在の活動は、年間最大行事の「弦月会展」のほか、大阪・神戸各所のアートスポットや学内で多数のグループ展や個展を開催、東京の美術学生アートイベント"GEISAI"に参加するなど、多方面にわたっている。
アニメーターを目指す者も多い。
OB団体の絵画部OB弦月会(1978年発足・総数約750名)は学生部員の活動サポートのほか、独自に展覧会を開催し活発に活動している。

【文献】『関西学院の美術家:知られざる神戸モダニズム』神戸市立小磯記念美術館,2013