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保健だより(2018年5月)


園医 芦田先生から

麻しん騒動について

 新しい年度を迎えました。今年も嘱託医を務めさせていただきますあしだこども診療所の芦田乃介と申します。1年間皆様のお子さんを健康面でフォローさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

 さて今週に入って麻しん(はしか)についてのニュースが多くなっています。
概略は
「台湾から沖縄に来た観光客が麻しんにかかっていた」
「その観光客から沖縄の人が感染した」
「その感染した人からたまたま沖縄旅行していた人にうつった」
「その人が地元に戻って少しずつ感染が拡大している」
ということです。今回の流れの中で、まだ近畿地方で感染者が出たとの報道はなされていません。ただゴールデンウィークで人が動くと、感染が各地に広がる可能性が懸念されています。
 じゃあそれに対してどうしたらいいか、それは予防接種を受けることです。麻しんは1回予防接種をしておくと95%以上、2回しておけばほぼ100%感染が防げると言われています。ですから1歳のお誕生日を迎えたら直ちに1回目の接種を受けます。そして年長さんになってすぐに2回目の接種を受けておけばまず安心です。自治体によっては年長さんになった4月に問診票を送付するところがあります。もしそれが手元に届いているのであれば、できるだけ早く接種してください。
 保護者の方も同じように予防接種を受けてください。過去に2回予防接種を受けている方と明らかに麻しんにかかったことがある方以外は、予防接種を受けることをお勧めします。麻しんに対しての抵抗力の有無を調べてから接種する方法もありますが、もし抵抗力があったとしてもそれで予防接種を受けることで何らマイナスはありません。抗体検査を受けその結果で予防接種を受けるとなると二度手間になるので、それならダイレクトに予防接種を受けるほうが簡単に済ませることができます。保護者の方の予防接種については基本的には内科での対応になりますが、場合によっては小児科でも対応してもらえるところもありますので、近くの医療機関に問い合わせてみられればいいと思います。
 麻しんはとても怖い病気です。感染力もインフルエンザの比ではなく、10倍以上の感染力があるとの報告もあるくらいです。こどもさんも大人の方も、みんなで予防接種を受けてこの怖い麻しんにかからないように対策をしていきましょう。

芦田 乃介 (関西学院 聖和幼稚園園医)