園長から「植物だより」(2012年4月)

せいわようちえん・植物だより

春の香り

 去年の秋に子どもたちと園庭の隅っこにカブの種を蒔きました。そのカブがみごとに育ち、今、きれいなカブの菜の花が咲いています。菜の花が香り、モンキチョウがたくさん集まってきます。皆さんは、菜の花の香りと言われて「あっ!あの香りね!」とイメージできますか?
 今の子どもたちは、五感の中で視覚と聴覚に偏った経験をしているといわれています。「幼少期は人生で一番心の動く時期」。いわゆる五感が鋭敏で、五感を通して心を動かす(脳を発達させる)時期です。その中で大切なことは、視覚、聴覚に偏るのではなく、五感を複合化した経験をすることです。だから、幼少期は、画面だけの体験でなく、実体験をする必要があります。たとえば、草花に「触れて」、きれいな花を「見て」、また、これをままごとなどに使って「ちぎって」「つぶして」その「香りを感じて」など、実際の体験の中に五感のいろいろな要素を使うことが肝要です。そして、特にこの嗅覚から得られた体験は、長期記憶として残ります。

こんなことないですか?畑の横を通って「あれ!?この匂い懐かしいな!」と思って目を向けると、そこに菜の花が咲いていたなんてことないでしょうか。
(小さい頃菜の花を摘んでその香りを感じたことなどが蘇って・・・)
小さい頃の「匂い」の記憶は、生涯ずっと残ります。この記憶が、また、人生の豊かさにも繋がります。
 今、聖和幼稚園の園庭には、スイセン、ヒヤシンス、アンズなどいい香りの花が咲いています。どうぞ、保護者の皆様も子どもたちと春の香りを探して散歩されるなんていかがでしょうか。ぜひぜひ!おススメします!

※「菜の花」とは、「菜(な)っ葉(ぱ)の花」の総称で菜っ葉の野菜・ダイコン・ハツカダイコン・カブ・ハクサイ・キャベツ・アブラナ・カラシナなどの花すべてを指して言います。
 

(植物大好き園長:いずはら だい)