<グローバル・スタディⅠ・Ⅱ合同授業> 国境なき医師団

[ 2016年10月19日 更新 ]

9月8日(木)、国境なき医師団より外科医の池田篤志氏をお招きし、グローバル・スタディ(GS)Ⅰ・Ⅱ合同授業を行ないました。 国境なき医師団(MSF)は、紛争、難民、食糧危機、自然災害などによって医療から疎外された人々のために、医師とジャーナリストによって設立されました。今回の合同授業では、派遣先だったエチオピアのドロという街での体験談を交えながら、主に国境なき医師団の概要と医療援助活動について池田氏よりお話しいただきました。 派遣されたエチオピアでは病院の数が少なく、なかには2~3日かけて病院に来る患者もいます。ご自身の専門外のことも引き受けなければならない状況のなか、日本とは病院の設備が全く異なるため現地にある物を工夫して使用したり、他の先進国から来られた医師たちと協力しながら臨機応変に対応しなければならないこともよくあったそうです。さらに現地の人々とのコミュニケーションも英語は通じないため、現地の通訳を介して意思疎通をとらなければならなかったことなど、エチオピアの実情や諸活動に携わった当時の様子を振り返られました。 エチオピアには現在も20万人ほどの難民がおり、医療の現状は極めて悪いそうです。現地では救急外来もご担当され、開腹手術やマラリア感染対策などにも従事されました。「手術の設備も備え付けの医療品も思うに任せぬ状態だったが、自分で考えその場に最適な対処を施そうと懸命に取り組んだ。」「大変だったからこそやりがいがあり、それを乗り越えることで自分の成長を実感できた。」と池田氏は述べられました。 参加した生徒からは、 「私が一番心に残っているのは、『困難を乗り越えたとき、人間的に成長できる。』という池田先生の言葉でした。世界には厳しい状況の中でも学びたい、成長したいというハングリー精神を持った人々がいる中で私たち日本人の現状は少し甘いと感じました。私も将来に向けて困難や大変なことに挑み続ける努力を高校生のうちからしておきたいです。」 「私たちがこうして豊かに暮らしている間にも、国境なき医師団のおかげでなんとか生きていける人々、その治療すら受けられない人々がいます。今は何もできなくても、それを知っておくことで将来何かができるようになる助けになることもあると思います。また、豊かに生活できているということにも感謝したいと思います。この講義を通して、世界で役立つ技術を身につけたいと思いました。」 といった感想がうかがえました。

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