【実施報告】 2025年度 能登半島地震現地ボランティア報告会
2026年3月6日(金)、西宮上ケ原キャンパスにおいて「2025年度能登半島地震現地ボランティア報告会」を開催しました。
当日は、活動に参加した学生のほか、西宮市の地域住民の方々、行政職員、社会福祉協議会の職員など50名が参加しました。
本学では、2024年1月1日に発生した能登半島地震を受け、これまで2年間にわたり石川県七尾市中島町を中心に現地ボランティア活動を実施してきました。これまでに計9回の現地活動を行い、延べ140名の学生と教員3名が参加しています。
活動では、仮設住宅周辺の集会所や地域のコミュニティセンターで、住民の方々の気晴らしや外出の機会づくりを目的とした交流活動や地域交流に取り組んできました。
今回の報告会では、2025年度に実施した全4回の現地ボランティアについて、活動内容や学生が現地で感じたこと、学びについて報告しました。
現地ボランティア活動報告
現地ボランティアに参加した学生9名が、活動内容や現地での経験について発表しました。
今年度の新たな取り組みとして、仮設住宅の集会所で学生自身が交流企画を立案し、チラシ作成から当日の運営まで主体的に取り組みました。住民の方々に楽しんでいただけるよう、ボードゲームづくりやストラップ制作、カレンダー制作などの企画を実施しました。
また、仮設住宅での生活の現状についても共有され、住居の狭さなど、現地で感じた暮らしの課題についても報告がありました。
活動の中では、子どもから高齢者までが同じテーブルを囲み、世代を超えて交流する様子が見られ、学生からは「地域のつながりの大切さを実感した」という声がありました。
さらに、「ボランティアとして参加したが、現地の方々の明るさや前向きな姿勢に触れ、逆に元気をもらった」といった感想も共有されました。
もう一つの活動先である、中島地区コミュニティセンターでは、現地職員の方々と協働し、「地域の良さを再発見する」ことをテーマに交流会やワークショップを企画・運営しました。これらの取り組みを通して、住民の地域活動への参加意識を高めることや、地域の関係づくりを促進することを目指してきました。
学生からは、「地域を愛すること」「つながり合うこと」「助け合える関係があること」の大切さや、災害時における地域のつながりの強さを感じたという声がありました。
〇今後に向けて
これまでの活動で得た経験や、現地の方々から教えていただいたことを今後の活動にも引き継ぎ、能登半島地震や復興に関心を持つ人たちとともに、今後も能登に関する活動を続けていきたいという思いが語られました。
パネルディスカッション
続いて、活動に参加した学生4名とファシリテーターを、関 嘉寛 (社会学部社会学科教授、ヒューマン・サービス支援室長)に担当いただき、パネルディスカッションを行いました。
学生からは、現地の方々と関わることは「一つの責任」でもあると感じたという声があり、「一度の活動で終わらせるのではなく、つながりを大切にしていきたい」という思いが語られました。
また、「将来、自分が子どもたちにこの経験を伝えるとしたらどう伝えるか」という問いに対しては、「世界にはさまざまな辛い経験や思いを持っている人がいることを伝えたい。そして、困難な状況にある人のことを知り、自分たちに何ができるのかを子どもと一緒に考えられる人になりたい」といった意見が共有されました。
意見交換会
報告会の後半では、参加者全員によるグループワークを実施しました。
学生が現地の方から聞いた言葉をきっかけに、「能登半島地震を忘れないために、私たちにできること」をテーマに意見交換を行いました。
学生、地域の方、行政関係者など立場の異なる参加者がそれぞれの視点から意見を出し合い、災害を風化させないためにできる行動について考える時間となりました。
詳細
日 時:2026年3月6日(金)13:00~16:00 ※途中休憩あり
場 所:西宮上ケ原キャンパスG号館202号教室
参 加 費:無料
当日スケジュール詳細:
(1)オリエンテーション、本日の流れの説明(総合司会:活動参加学生)
(2)開会挨拶(今津屋 直子 教育学部教育学科教授、ボランティア活動支援センター長)
(3)活動概要の報告(音川 真凜 ヒューマン・サービス支援室 コーディネーター)
スライドを用いての講演
(4)活動内容・学びの報告(活動参加学生)
スライドを用いての講演
(5)パネルディスカッション「活動を通し学生は何を感じ、行動したのか」
(活動参加学生)
ファシリテーター
関 嘉寛 社会学部社会学科教授、ヒューマン・サービス支援室長
経済学部2年生 山川 晃生 (第3回、6回、8回 参加)
総合政策学部1年生 細田 佳朋 (第7回 参加)
関西学院短期大学保育科1年生 則武 希始香 (第7回、8回 参加)
(6)休憩 展示コーナーを案内(活動報告、写真など)
(7)テーマごとの情報交換・交流・発表(参加者全員)
グループワーク
(8)閉会挨拶・まとめ(関 嘉寛 社会学部社会学科教授、ヒューマン・サービス支援室長)