【実施報告】声をかける その一歩から。災害支援×福祉 体験型ワークショップ
2025年9月19日(金)、災害支援×福祉 体験型ワークショップを実施しました。
今年度は1日目を基礎講座、2日目を体験講座として開催しました。
今回のワークショップの前半では、「仮設住宅の集会所で行う交流会」を模したロールプレイで体験しながら、住宅復旧や物資支援だけでない、”人とのつながり”や”心のケア”について考えました。ロールプレイは「ボランティア役」「被災者役」に分かれて行い、ボランティア役は、不安や孤立を感じている被災者とどのように関わるかを考え、接しました。被災者役は、今回は特に高齢の方や障がいのある方、生活に不安を抱える方々等と接することを想定し、福祉体験機器(白内障ゴーグル、関節制限器具など)を身につけて、日頃の生活について想像と体験をしながらボランティアと接しました。
後半では、能登半島地震現地ボランティアに参加した学生が実際に現地で出会った方と接する中で関わり方に悩んだ事例などから、自分だったらどのような声掛けをするか?を考えました。学生自身、災害支援や福祉について専門性を持つ連携団体、ヒューマン・サービス支援室のコーディネーター、それぞれの視点からどのような関わり方をすれば良いかケースワーク的に学ぶことができました。
ヒューマン・サービス支援室では引き続き災害支援やボランティアに挑戦する学生をサポートできるように様々な講座を実施したいと思います。


開催概要
日程:2025 年 9 月 19 日(金) 15:30~17:30
場所:西宮上ケ原キャンパス 社会学部棟 202 教室
参加者数:8名(参加学生7名、運営学生1名)
内容:
・「仮設住宅の集会所で行う交流会」を模したロールプレイ
・ことばでつながる災害ボランティア「こんな場面、あなたならどうしますか?」
目的:
・現地活動を想定した「準備」や「心構え」を学ぶ
・被災時、支援を必要とする人の立場になって「考えることができる」学生の養成
・被災時、被災後に「行動できる」学生の養成
共催:
・認定NPO法人 日本災害救援ボランティアネットワーク(NVNAD)
・西宮市社会福祉協議会 地域福祉課 ボランティアセンター
参加者の感想
・ロールプレイで、視野狭窄と耳が聞こえづらいという、両方の障害を体験させていただき、相手の顔を見ると声が聞こえなくなり、声を聞こうと耳を相手に向けると必然的に顔が見えないなどの問題を抱えていることに気づくことができた。
・後半のワークで、現地の方と関わる際にこうすべきかなと思いながら実際には出来ないと悩んでいたことが事例に挙げられていました。皆さんと意見を出し合って考えることで、その悩みが解決されて有意義な時間となりました。