[ 総合政策学部ー総合政策学科 ]環境政策フィールド

学びの概要

マダガスカルの焼畑

人類は、自らの生存のために過度に自然資源を利用し、急速かつ広範囲に環境を改変・破壊してきました。
かつて世界第四位の面積(琵琶湖の約100倍)をもつ塩湖であった中央アジアのアラル海は、綿花栽培のための灌漑や運河建設などにより、南部水域の大部分が干上がってしまったことが2009年に確認されました。
その結果、砂漠化した湖底からは塩分や化学物質が巻き上がり、地域住民の多くに呼吸器疾患などを引き起こしています。

動物

一方、私たちの周囲においても、大規模な宅地開発等により「自然」と「人間」との距離が狭くなり、イノシシやシカなどの野生動物による被害が各地で発生しています。
関西学院大学総合政策学部の位置する兵庫県三田市でも、外来生物であるアライグマやヌートリアによる作物被害の報告が急増しました。

自然保護、環境行政、環境法、環境経営、資源利用、人類生態学などを専門とする教員から環境政策フィールド科目を学ぶことで、私たちの暮らしが自然環境に与えている影響、そして自然環境が私たちの暮らしや健康に与える影響を知り、「自然と人間の共生」を追及することができます。

学生の研究テーマ例

  • *カナダにおける持続可能な森林管理政策の在り方について
  • *日本における陸内水域での外来生物管理 -オオクチバス問題について-
  • *ガソリンスタンドの跡地利用 -土壌汚染の浄化方法-
  • *日本の家庭部門に対する環境政策の考察 -政策の問題点分析と政策モデルの提案-
  • *水資源と節水について -質問紙調査の結果から節水意識の向上を探る-
  • *北摂地域における下水資源の農業利用の可能性