Gコース(田中 通裕先生)講座紹介

家族法(親族法・相続法)を学ぶ

  

【担当講師】 田中 通裕関西学院大学名誉教授・元法学部教授

講義概要

私たちの市民生活の基本ルールを定める民法のうち、最も身近な家族法(親族法・相続法)の領域を、実際の裁判例や事例を挙げながら分かりやすく解説します。

講義のポイント

本講座の対象は、婚姻、離婚、相続など、私たちが実際に経験するような事柄であり、そのような場合に法的にはどのように対処するべきかを知っていただきたい。このような問題には感情論や常識に流されやすい面がありますが、いわゆるリーガルマインドを養うことが必要です。近年、家族の形態が多様化し、いろいろな新しい問題も生起してきています。法律をどのように改正すべきか、どのような新しい法律を作るべきかなど、家族法には自由に議論できるテーマも多く興味深い領域です。

2024年度前期 K.G.ライフワークスクール パンフレット  

各回の講義予定

開催場所:西宮上ケ原キャンパス

日程      時間 講座内容
1 5/27(月) 13:20

14:50
親族法Ⅰ-親族法の基礎               

親族法を学ぶにあたっての基礎知識として、「親族」の範囲、「氏」の取得・変更のルールなどを取り上げます。                             

2 6/3(月) 親族法Ⅱ-婚姻法   婚姻の成立要件(婚姻意思、婚姻適齢、近親婚、婚姻届けなど)、婚姻の効果(夫婦財産制など)を学びます。
3 6/10(月) 親族法Ⅲ-離婚法   離婚法の変遷、離婚の種類(協議離婚、調停離婚、裁判離婚など)、離婚の効果(財産分与、離婚慰謝料など)を学びます。
4 6/17(月) 親族法Ⅳ-親子法   法律上の親子は、実親子と養親子に分類されます。それぞれについて、法的な親子関係は何によって成立するのかを中心にみていきます。                               
5 6/24(月) 相続法Ⅰ-相続人と相続分 相続人、相続分、相続人の廃除、代襲相続など、法定相続のルールについて学びます
6 7/1(月) 相続法Ⅱ
-遺産分割と相続の承認・放棄

どのような財産が相続の対象になるのか、遺産分割はどのようになされるのかの他、相続の放棄・承認の手続きについて学びます。

7 7/8(月) 相続法Ⅲ-遺言と遺留分 遺言の種類やその作成の仕方、遺留分(一定の相続人に必ず遺さなければならない遺産の割合)など、遺言相続について学びます。

講師プロフィール

六法の一つである民法が専門です。民法という法律(民法典)は「財産法」(民法典第一編「総則」、第二編「物権」、第三編「債権」)と「家族法」(第四編「親族」、第五編「相続」)に大別できますが、私は主として後者を研究の対象にしてきました。日本の民法は、明治時代に成立し120年以上を経過している古い法律です。日本民法の制定時、世界で最も優れた民法典はフランスのそれ(ナポレオン法典)であり、フランスからボアソナードという学者を呼んで日本民法の起草にあたらせました。日本民法は内容的にはフランス民法の影響を強く受けており、フランス家族法の研究も私の研究の主要な部分を占めています。

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