★実施報告★【共催セミナー第12回】10/10『ビジネスの流れを読む』を開催しました
2025年10月10日、東京丸の内キャンパスにおいて、本学と日本関税協会、東京商工会議所と産学共催で、シリーズセミナー『ビジネスの流れを読む』第12回を開催しました。今回のテーマは「米国経済とトランプ政策~これからの貿易・ビジネスはどう向かうか~」。本セミナーは、東京丸の内キャンパスからリアルタイムで中継し、企業関係者や経済に関心を持つ一般参加者など約400名が参加し、トランプ氏の関税政策がもたらす国際経済への影響と今後のビジネス環境について理解を深めました。
「基調講演」では、伊藤忠総研マクロ経済センターの高橋尚太郎氏が『米国経済とトランプ政策の影響』と題して講演、米国の関税政策が経済全体に与える影響について、データを交えながら解説しました。米国の平均関税率の推移や、内需・労働市場の動向を踏まえた今後の経済見通しについて、客観的かつ多角的な視点から講演が行われました。
続く「プレゼンテーション」において、敬愛大学経済学部の牛山隆一教授が「ASEANの貿易・ビジネスの動向と展望(トランプ政策を踏まえて)」と題して、トランプ政策の影響とASEAN諸国の経済状況や日本企業との関係性について、現地の視点を交えながら紹介しました。
後半の「パネルディスカッション」では、両氏に加え、伊藤忠総研産業調査センターの趙瑋琳氏がパネリストとして登壇。「米国をめぐる日本、アジアの経済・貿易・ビジネスと展望」を討議テーマに、アジア地域の経済・貿易環境の変化と企業の対応について議論が交わされました。モデレーターは関西学院大学フェローの美野久志氏が務め、活発な意見交換が行われました。
東京丸の内キャンパスでは、今後も社会と経済の変化を見据えた学びの場を提供してまいります。
なお、本セミナーの講演録は、日本関税協会発行の月刊誌『貿易と関税』2026年1月号から3月号にかけて掲載予定です。