熱中症を回避するために

[ 編集者:学生活動支援機構       2019年7月19日   更新  ]
熱中症を回避するために

本ページは主に体育会活動向けに書いています。しかし、熱中症の危険性は、屋外で行う課外活動のすべてに共通することです。また、ゼミ等において屋外で活動される場合にもご参照いただき、必要なご対応をご検討いただければと思います。

ここ数年、熱中症による死亡事故や救急搬送のニュースがメディアに多く取り上げられるようになりました。また、「災害」「命に関わる危険な暑さ」とさえ言われることもあり、スポーツや屋外で様々な活動を行う上では深刻な状態にあると言えます。熱中症は、なってからでは遅い、という症例も多く、事実、死亡事故が相次いでいます。

そのような状況にある中で屋外での活動を行うことについて、大学としては、以下のような対応を行いより安全性を高めた方が良いと考えています。「頑張る!」その気持ちは大切ですしよく理解できますが、決して無理をしないようにしてください。

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1. 「命や健康より優先されるものは何もない」

特にスポーツ活動は元より無理があると思われること、あるいは気力・体力の限界に近いことに挑む場合もあると思います。何もしていなくても、ただ外にいるだけで危険な状態であるならば、当たり前のことではありますが、「命、そして健康を最優先」に考えてください。

あなたの、そしてチームメイトの人生が第一です。

2. 活動する人全員の健康状態を確認してください

以下のチェック項目は熱中症予防に限らず、本来なら時期、天候や状態に関わらず、毎日行って方が良いことと考えます。特にWBGTが28℃を超えるような日には、必ず実施してください。

(1)睡眠時間
 ①必要な睡眠時間は人やその時により異なるが、最低7時間は確保させる
 ②7時間未満の場合、その理由を必ず申告させる
 ③寝不足であると認められる者は、その日の活動を必ずチェックする
 ④寝不足のために体調が思わしくない場合は、絶対に活動させないこと

(2)起床後の検温
 ①起床した後の体温を測ること
 ②37℃以上ある場合は、原則として活動しないようにする(自宅にて休息)
 ③平熱より高めの場合は体調を確認し、思わしくなければ活動させないこと(自宅にて休息)

(3)朝食
 ①朝食をとったかどうか
 ②とっていない:理由を確認する、通常の活動は回避する(完全別メニューにする)
  体調不良が原因で朝食を抜いたのなら、原則として活動休止
 ③とっている:何をどれくらい食べたのか
 ④とっている:何時頃に食べ終えたのか
  朝食後、120分経過していることが望ましい
  朝食後、60分以上であれば、徐々にペースをあげていく
  朝食後、60分未満であれば、活動開始を遅らせる

(4)体調申告(以下は代表的な症例である)
 ①頭痛:あれば活動を休止して医療機関へ
 (休診日なら自宅で休息。必要に応じて、休日夜間診療所の受信を検討する。)
 ②頭が重く感じる:頭痛ではないが…
  頸部に原因がある可能性もあるが、要注意であり、通常より軽度の活動に留めるよう努める
 ③喉の痛み:あれば活動を休止して医療機関へ
  (休診日なら自宅で休息。必要に応じて、休日夜間診療所の受信を検討する。)
  ただし、叫び過ぎて声が枯れている場合を除く
 ④疲労感、倦怠感:強ければ正直に申告し、活動を休止する(自宅)
  絶対に我慢しないこと
 ⑤胃痛や下腹部痛(腸):あれば活動を休止して医療機関へ(自宅)
 ⑥吐き気:程度に関わらず活動を休止して医療機関へ(自宅)
 ⑦嘔吐:家から出ない、あるいは直ちに帰宅し、医療機関へ(自宅)
 ⑧下痢:脱水症状に陥る危険性がある。下痢の場合は、水分補給の頻度を高める、活動の強度を落とす、帰宅後に医療機関にて原因の特定をする、下痢が酷い場合は活動の休止を検討する
 ⑨上記以外でも、体調に著しい変化が見られる場合は、登校せず、まず医療機関にて原因の調査特定を行う

(5)練習前の検温
 ①37℃以上あれば原則として活動を休止し、医療機関へ
 ②平熱より高めの場合は体調を確認し、思わしくなければ活動の休止も検討する(自宅にて休養も)

(6)練習が午後からの場合、朝食に併せて昼食をとったかどうかも確認
 とっていない:理由を確認する、通常の活動は回避する(完全別メニューにする)
        体調不良が原因で昼食を抜いたのなら、原則として活動休止
 とっている:何をどれくらい食べたのか
 とっている:何時頃に食べ終えたのか
  昼食後、120分経過していることが望ましい
  昼食後、60分以上であれば、徐々にペースをあげていく
  昼食後、60分未満であれば、活動開始を遅らせる

(7)体重の計測
 体重の増加:思い通りに動けなくなり、今までよりも早くばててしまうことがある。無理して動くと過負担となる場合がある。
 体重の減少:体調不良や内臓の具合など確認を要する場合もある。
 (2%の減少でパフォーマンスが著しく低下する、また熱中症になりやすくなると言われている。減少し続けるようなら、活動を休止し、医療機関で検査する。)
  ※減量など意図して体重を減らしている場合を除きます。

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