2022.07.18.
高等部探究学習科:「Field Study SDGs2」”空き家”と”演劇”を通した地域活性

 本校では高等部3年間における探究プログラムを「SGC(SOIS Global Citizenship)プログラム」と呼称し、個人の興味関心に応じた探究活動を日々の授業を通して実現しています。高等部2年生が全員履修する「フィールドスタディ&リサーチデザイン」の授業では、高等部1年次に「知の探究」にて身につけた研究手法をもとに、8つのグループに分かれて自分の興味関心に合わせた探究活動を行なっていきます。

 そのうちのひとつである「SDGs2」のチームは、今年度は「SDGsを通した地域活性」というテーマで探究活動を行っています。春学期は、地域創生の対象として「大阪府八尾市」を設定し、八尾市で活動されている地元企業である「株式会社空き家総合研究所」の皆さんとともに八尾市における地域活性についてみんなで考えました。空き家総研は「空き家」や「演劇」などによる地域活性を目指している企業で、およそ2ヶ月間にわたり生徒とともに八尾市の地域活性プランを考えていただきました。

 7/10(日)には、実際に八尾市にて現地踏査が行われました。生徒たちは八尾市の空き家を実際に見学し、空き家総研の担当者の方から八尾市に残る社会課題や、それに対して会社として取り組んでいることについてのレクチャーを受けました。また午後からは八尾市の企業連携コンソーシアム施設「みせるばやお」に移動し、空き家総研が実際に運営している演劇ワークショップを体験し、演劇を通した地域活性の方策について学びました。また、最後はグループに分かれて用意してきた八尾市における空き家改造計画を空き家総研の担当者の方に対してプレゼンし、ディスカッションを行いました。

 生徒グループからは、増加を続ける八尾市の空き家と八尾市に残る社会問題を結びつけ、「様々な種類の店舗を集めたポップアップショップにする」「夢を追う若者を集めたシェアハウスにする」などのアイデアが出され、またそのために必要な資金や事業の継続性などについても話し合われました。空き家総研の担当者の方からは生徒のアイデアに対して事業者としての意見が述べられるとともに、事業を行う際の心構えや、地域活性における地元企業の役割などについてお話をいただきました。

 今回の現地踏査では、空き家総研様をはじめ、地元企業の方々や演劇関係者の方々など、多くの方々よりご協力をいただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。今後も本校では、感染症対策を万全に取りながら様々な探究活動に取り組んでまいります。
 なお、本事業は公益財団法人日本教育公務員弘済会大阪支部による奨励金補助事業に指定されています。

【関連リンク】

株式会社空き家総合研究所

公益財団法人日本教育公務員弘済会大阪支部

探究学習科 菊池康貴



【参加した生徒の声】

・今回の現地調査では、まず空き家総合研究所の事務所に伺い、空き家総合研究所がどの様な事業をやっているのかを教えてもらいました。その中では空き家のリノベーションを行い賃貸物件として貸し出すという他に、バーチャルアバターを活用した事業などへも展開していることを知りました。また実際に空き家を見せていただく事もでき、リノベーション前の空き家がどの様なものかを知る事が出来ました。実際想像していたよりもはるかに「空き家」で、正直驚きました。また実際に見てみると空き家は自分たちが紙面上で想像していたよりも狭く、やはり「百聞は一見にしかず」とはこういう事なのかとも感じました。
 またこの空き家研究所は、空き家の枠にとらわれず演劇にも手を伸ばしており、地域の子供たちとの演劇のワークショップを開いています。そこで今回の調査では、実際にワークショップに参加させてもらう事が出来ました。ワークショップ内では、周りの学生や子供たちの演劇の上手さに驚愕し、気合の入ったセリフや演技に正直驚きました。同時にこのような演劇のワークショップを開くことによって地域間の交流を深め、延いては地域創生に繋がるということも感じる事ができました。
 そのあとは私たちそれぞれのグループが用意した空き家改造計画を発表しました。その発表後の担当者さんの話では、ビジョンを持つことの大切さ、それにとり向かっていく行動力、たとえ採算が赤字でもそれを乗り越えていくような発想、そのような考え方を持つことで自分が立てた最終的な目標にたどり着くことが出来るということを知ることができました。(11年生 川口慎平)