2021.06.22

 本校では高等部3年間における探究プログラムを「SGC(SOIS Grobal Citizenship)プログラム」と呼称し、個人の興味関心に応じた探究活動を日々の授業を通して実現しています。中でも高等部1年次に全員必修で行われる「知の探究(Inquiry Into Knowledge)」という授業では、「文献調査」「インタビュー」「アンケート」「科学実験」という4つの研究手法および研究者としての倫理観を、年間を通して学んでいきます。この授業を通して生徒たちは研究者としての考え方やテクニックを身につけ、2年次以降に行われる本格的な研究活動を実際に行うための準備を整えていきます。

 

 今月行われた「インタビュー」の授業では、各界の第一線で活躍する先生方を講師としてお招きし、「講師の先生から一方的に話を聞く」のではなく、「講師の先生にインタビューをすることでさまざまな情報を引き出す」ことを通してインタビューの手法について学んでいきました。お招きした4人の先生方は、生徒から飛び出すあらゆる方向からの質問に一つ一つ丁寧に答えていただき、ただお話を聞く以上に様々な学びを得ることができました。

 

 例えば、法哲学を専門とする菊地諒先生(立命館大学法学部准教授)をお招きしてインタビューを行ったグループでは、

 ・日本の法体系でおかしいと思う点はどこですか?

 ・法哲学という専門分野を志したきっかけはなんですか?

 ・大学教員としての毎日の生活スタイルはどのようなものですか?

 ・法哲学の必要性はこれからどうなっていくと思いますか?

 ・法哲学について、大学で実際にどのような内容を教えていますか?

 といった質問がなされるとともに、菊地先生の答えに対して生徒からさらに追加の質問が投げかけられ、活発なインタビューとなりました。

 

総合探究科 菊池康貴