「探究プログラムの実践」豊中市の一般公募の小学生と交流をしました

2021.04.09

豊中市の一般公募の小学生と交流!

202020年4月からはポストSGHの探究プログラムとしてSOIS Global Citizenship Program (SGC)が始まりました。

10年生から12年生まで継続したカリキュラムが組まれており、10年生はリサーチ関連やその方法について学び、11年生は学校が提供するフィールドスタディの一つに必ず参加して、その分野の第一人者へのインタビューをもとに研究を開始し、研究デザインの作成とポスター発表を経て、12年生の卒業時までに論文を完成させるか、アクションを起こすこととなっています。

そのフィールドスタディの一つ「SDGs」を履修したメンバーがフィールドスタディで深めた専門的知識をさらに磨くべく、まさに「アクションを起こそう」ということで、12月21日と22日に大阪府豊中市立新田小学校を訪問し、5年生と交流を深めました・・・・・ということは既にHPでお知らせしたとおりですが、今回はその次のプログラムとしてSDGs5の「ジェンダー平等」というテーマにちなみ、3月21日(日)に「性の多様性」についてのワークショップを実践しました。今までは授業の課外活動として行っていましたが、クラブ活動としてより自由に実践できるようになりました。

 

LGBTQについてのワークショップの内容はバレンタインを目前に小学生の数名の子たちがバレンタインのチョコを誰にあげるのか、という話で盛り上がっているところから始まります。「女子が男子にチョコをあげるのがフツウなのか」「女子が女子にあげてもいいのではないか」という話の寸劇をみてもらい、性についてワークショップに参加している子たちに考えてもらうという内容です。今回は事前に撮影した動画もテレビのニュースというパターンだけではなく、ラジオのパターンも利用しながら10代の若者たちが抱える悩みについて共有しやすくなるように設定しました。『性の多様性』について、LGBTQというキーワードを紹介したり、寸劇や参加している小学生と一緒に考えるという一連の流れを通して、ワークショップに参加してくれた小学生は「みんなちがっていいんだ」「いろいろな性があるんだ」「むずかしいけれどLGBTQということばを初めて知った」など感想を書いてくれました。

 

今までは高校生だけでしたが、新田小学校での活動を学校にて紹介した後4名の中学生や高校生のメンバーが増え、クラブ活動も異年齢とともに作り上げていくことができました。



 

<以下、生徒たちのリフレクション(振り返り)です>


山本紗佑里

貴重な機会をいただき、豊中国際交流センターにて今回で2回目となるSDGsForChildrenのワークショップを行うことができました。

前回、新田小学校で行ったワークショップの反省点を生かして、より小学生がSDGsを身近なものとして考えて、理解できるものにしたい、そのような思いで今回のワークショップに挑みました。

私たちの活動の目的は、私たちが得てきた知識を生かし、次の世代である小学生にSDGsを知ってもらい、より環境に優しい地球になるために貢献する、というものです。前回のワークショップでは環境問題、主にプラスチックゴミに焦点をあてたケーススタディ型の授業を行いました。これからもワークショップを行っていく上で、授業のバラエティを豊にするため、今回はSDGsの17の目標の中の、ジェンダー平等に着目して、性のあり方、個性のあり方について理解してもらえるような授業内容を練りました。

前回同様、私たちが作った架空の国、ハイポルニア国を舞台に、LGBTQであるという個性を認めてもらえなくて苦しんでいる国民を救うにはどうしたらいいのか、何が問題なのかを小学生と一緒にら考え、自分の言葉で解決策を練るという”作戦会議”を行いました。

ジェンダーにも多くの種類があり、専門用語も多いため、説明に苦労した部分が多かったです。

事前に関西学院大学の総合政策学部の方々に模擬授業をし、大学生の方々が小学生としてワークショップを受けてみて感じたこと、改善すべき点を教えていただきました。自分たちだけでは気づくことのできなかった流れや進行の仕方を学ぶことができてとても勉強になりました。

ニュース動画やラジオ動画を作って、よりハイポルニア国で起こっている問題を身近に感じてもらえるように工夫したことに加え、アイスブレキングタイムを設け、親しみやすい環境を作ることに力を入れました。

ワークショップはグループに分かれて”作戦会議”を行ったあと、各自自分の考えを自分の言葉で発表してもらいました。事前に私たちで考えた問題点や解決策を、小学生からうまく引き出せるように話題を振る、

何度も内容を確認する、などの作業を重点的に行ったかいもあり、最初は緊張気味だった小学生も自分の意見を積極的に話し合ってくれました。

学校で習うだけでは気づけないようなことも、ケースをみて、考えて、何が問題なのか、どうあるべきなのかを自分の中でまとめる作業、そのプロセスがとても重要になってくると思います。

私たちも小学生から多くのエネルギーと刺激をもらうことのできた、充実したワークショップを作ることができました。コロナ禍にも関わらず、このような貴重な機会をいただけたことにとても感謝しています。

私たちの活動が持続可能な社会への実現に貢献できていること、そして、小学生のみんなが性のあり方について、個性の素晴らしさを改めて実感できるような時間になっていたら幸いです。

今回の経験を生かして次かつどうにつなげているきたいと思います。



上村美桜


今回の豊中国際交流センターで行ったワークショップは新田小学校に続き、2回目でした。

今回のワークショップに参加してくれた子供たちは新田小学校の時とは違って、お互いに顔見知りではなかったため、本題のワークショップでみんなが意見を出しやすいようにアイスブレイキングが重要だったと思いました。アイスブレイキングをしっかり考え、意見の出し合いのときスムーズに進むように考えました。

私は今回のワークショップは司会進行をしたり小学生と一緒のグループに入って話し合うという役割ではなく、小学生に見せる動画を作ったり台本を作ったりという、いわゆる裏方にまわって活動をしました。動画を作る際にはわかりやすいようにふりがなをつけた字幕を付けたり小学生にもわかりやすいようなニュース動画内容をつくって小学生にも伝わりやすいような言葉を使ったりと、ワークショップを受ける側がどれだけわかりやすく簡単に理解できるかを考えながら自分なりに工夫しました。

LGBTQやジェンダー問題という内容だったこともあって、小学生の子たちがどこまで理解できているのかをしっかり確認しながらワークショップを進めることが大事だと学びました。今回初めてワークショップを客観的に見たことで、それぞれのグループでどんな話し合いが行われているのかなどを見ることができて新しい発見もたくさんありました。事前に関西学院大学総合政策学部の村田ゼミの大学生の方々とオンラインミーティングを行い、事前に色々なアドバイスをもらいました。本当に貴重な意見をいただき、本当に良い経験をさせていただきました。今回のワークショップで改善しきれなかった点もあるので、自分たちで感じた反省点も含めて次回に活かしたいと思います。

 



馬袋晴加


今回新田小学校に続いて2回目の活動でした。豊中国際交流センターでのワークショップでは、参加してくれた子供たちが初対面だったのでどうやって進めて行こうか不安でした。しかし、アイスブレーキングタイムで皆楽しく参加してくれて仲良くなれたので楽しくワークショップを進めることができたと感じているし、途中の休憩で一緒にしりとりを行って一気に仲良くなってポスター作成もスムーズに話し合いをしながら進めることができました。

事前に総合政策学部の村田ゼミの大学生とzoomで打ち合わせをして、寸劇の際に次々進めていくのではなくて小学生たちに問いかけてみたり、ワークショップの時には、まず簡単に寸劇や動画などのまとめや問題点を私たちがあげてそこからみんなで考えていった方がわかりやすいのではないかというアドバイスをいただいていたので、それを頭に入れて意識しながらワークショップを行いました。私自身、前回に引き続きワークショップを担当したけれど、前回の反省点などを生かして前回よりも良いワークショップになったのではないかと思います。コロナ禍の中このような素敵な機会を用意してくださってありがとうございました。これからも今回の反省点を踏まえて頑張って行きたいと思います。



山﨑来蘭


今回はこのクラブに入って、2回目のワークショップでした。今回は前回と違い、教える小学生の子たちが初対面同士だったのでワークショップが盛り上がらなかったらどうしようなど不安でしたが、前回よりも良いワークショップが出来ました。本当によかったです。

今回のワークショップで学んだことは二つあります。一つ目はアイスブレーキングは欠かせないものだなということです。今回は前回とは違って前もって初対面の子供たちが馴染みやすいようにゲームを考えました。アイスブレーキングは小学生のみんなが意見を言いやすい環境を作る大事な役割をしています。そのおかげで初対面の子たちや恥ずかしがり屋な子達もだんだん慣れてきみんなの前で意見を言いやすくなったと思います。子供たちが自分たちで率先して発言しているところやみんなで協力して作業をしているのを見るととても嬉しく感じました。そして二つ目は、新しいことを教えた時に毎回しっかりとインプットしてあげることです。今までに聞いたことない言葉を聞いたり、初めてのことを学ぶのでしっかり小学生が理解できるように毎回確認することがとても大切だなと思いました。

やっている内容がすごくても子供たちが理解していないとそれは全く意味がないので、みんなが一つのことでもいいから理解できるように説明をわかりやすくしたり、参加しやすいように質問しながら進めていきたいと思います。一人一人がSDGsのことを理解することで、自分たちの成長にもなり社会にも貢献できると思います。だからこれからもたくさんの小学生の子たちにSDGsについて教えたいと思います。貴重な機会をいただき今回も無事にワークショップができ本当にありがとうございました。私も今回のワークショップで学んだことはたくさんありました。これからもこの経験をもとにもっと成長していきたいと思います。



藤井桃香


今回は豊中国際交流センターで、新田小学校に続き、2回目のワークショップを行いました。前回の小学校の時とは違い子供達同士が初対面であったり、また、今回はテーマがLGBTQという子供達にとって理解し難い内容であったので、話し合いを上手く進める事が出来るか、また皆んなに理解してもらう事が出来るかが今回の不安な点でした。なので、今回は新しくアイスブレイキングを行うなど子供達が仲良くなれる様、構成を考えました。

実際に二つのゲームを通して盛り上がり子供達同士また、子供達と私達の距離も縮める事ができたのではないかと思います。また、LGBTQについて理解してもらう寸劇では子供達にとって身近な「バレンタイン」を使ったものを行いました。小学生からうまく意見を引き出せるよう話を上手くもっていき、無事に成功する事が出来たので良かったです。また今回のワークショップでは事前に関西学院大学総合政策学部の村田ゼミの大学生の方々とオンラインミーティングを行い、様々なアドバイスをもらいました。そこで学んだ事を今回のワークショップでは活かす事ができたのではないかと思います。

私は、前回の反省点を踏まえてより良いワークショップになったのではないかと思いました。コロナ禍の中このような素敵な機会を用意してくださり、関わってくださった皆様に感謝しています。私たちの活動が少しでも社会に貢献できている事、またLGBTQという一人一人の個性を尊重する事の大切さを理解してもらえていたら嬉しいです。これからもさらにレベルアップしたものが出来る様頑張って行きたいと思います。



藤原里音

The second workshop ever since we visited Shinden Elementary School was held at the Toyonaka City Exchange Center.  The theme this time was about LGBTQ.  We sincerely wanted the children who will lead the next generation to have the power to change the stereotype of the society, the norm to divide by two genders(male or female), and take actions within the motto of SDGs, “no one being left behind”. 

 

Firstly, I think we were able to grow by making the best use of not only the ability to continue but also the reflection from the last time. I think this is largely due to the first experience in Shinden elementary school, but also the fact that the university students who are actually involved in various workshops watched the actual flow and gave suggestions through online meetings.

 

However, there were still few points to reflect on for the second workshop. Unlike the first time, it was difficult to unite the children who met each other for the first time and to have them understand the explanation of the word LGBTQ.  I feel that few of the children in the group that I was in charge of didn’t have enough confidence to answer to our questions.  While some children spoke actively, others had less interactions even though they had great ideas.  

 

Nevertheless, the fact that the impressions and the experiences remained among the children, was definitely a huge success for us.



岩崎太樹


今回の豊中国際交流センターでのワークショップは、新田小学校に続き自分にとって2回目の経験でした。前回は、8人とメンバーが少なかったため全員が寸劇に参加し、ワークショップもひとりで担当するという形でしたが、今回は準備としてワークショップで使用する動画を作成する人、寸劇を行う人、ワークショップをして実際に小学生と触れ合う人と、以前よりも増えたメンバーそれぞれの得意なことや個性を活かして役割分担を行いました。

その結果、準備の時間を大幅に短縮し、ワークショップもスムーズに進行することが出来ました。今回自分は寸劇の担当でしたが、ワークショップに実際に参加するのではなく補助役のような形でみんなのワークショップを見ていると、それぞれの班に独自の授業スタイルや個性的な進め方が確立されていて、こういう風に小学生に伝える方法もあるんだな。とメンバーから学ばされることも数多くありました。また、小学生との接し方やテンションの合わせ方等も、自分たちより歳の近い9年生のメンバーはすごく上手で、またこういった機会があれば参考にしようと思いました。

今回このワークショップを実施するにあたって、顧問の齋藤先生、教頭の田中先生、国際交流センターの方々、そして高大連携としてオンラインでの交流を通し様々なアドバイスをくださった関学総合政策部村田ゼミの方々には本当にお世話になりました。ありがとうございました。新田小学校の時と同じように、この活動を今回だけで終わらせるのではなくsustainableなものとして続けていきたいと思います。



菅野有美


新田小学校に続いて2回目の活動でした。新田小学校と違うところとして新田小学校ではもともと小学生が友達同士でしたが今回は初対面同士だったので盛り上がるか心配でした。しかし休憩中に小学生に「最近何はやってるの?」とか「ゲームしよう!」というとみんなとても話してくれたり笑ってくれたりして打ち解けることができました。またアイスブレイキングタイムがあったおかげで初めはシーンとした静かな雰囲気が笑い声いっぱいの雰囲気に変わったのでアイスブレイキングタイムは重要だと思いました。

小学生に最初にLGBTQって知ってる?って聞いた時に全く知らない様子だったのでワークショップ大丈夫かなと少し不安でしたが、終わった後にはLGBTQという言葉を知ってもらえてその大まかな意味も理解してもらえてとても嬉しかったです。そのように何も知らない状態から言葉だけでも知ってもらえるということが私たち教える側からしたらとてもやりがいがあって嬉しい気持ちになりました。また活動が終わった後に私のチームの一人の子が「BTSって知ってる?」と聞いてきてくれて話がしたい!と駆けつけてくれたことがとっても嬉しかったです。

2時間という短い時間でも、何か一緒に協力して作ったり学んだりすることで仲良くなることができるということを改めて実感しました。コロナ禍で開催が難しいなかこのような場を貸していただき、協力していただいた方々に感謝の気持ちしかありません。またこの活動に向けてたくさんのアドバイスをしていただいた村田ゼミのみなさんにも感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!たくさんの時間をかけて準備した分、成功してやりがいを感じることができました。しかし今回LGBTQという少し小学生には難しいテーマだったので改善するべきところもあったので次回その部分を生かして頑張りたいと思いました。



鳥枝瀬里亜


今回のワークショップはSDGs for childrenの活動に参加してからのはじめての経験でした。初めてだということも相まって、小学生に正しく、かつ楽しく教えることができるのかと心配でした。ワークショップが始まってから、私は「教える」のではなく「共に学ぶ」ものだと気付かされました。小学生は私たちにはない斬新なアイデアを次々と出していき、私はそのアイデアのユニークさに、驚かされるばかりでした。そう気づけたことも楽しく、共に充実した時間を過ごせました。次回以降は今回の反省点を活かしつつ「共に学ぶ」ことを意識して企画して意識していきたいと強く感じました。



石井湧太

初めて、ワークショップに行ったから場の雰囲気が

想像しづらかったが、自分にできることをこなしていたつもり。ブレイキングタイムは、いまひとつ盛り上がらなかったが、ポスターを作るときの休憩で小学生としりとりをして、かなり仲良くなれていたと思う。

寸劇は、台本をしっかり覚えていたことで、緊張せず、間違えずに話すことが出来たと思う。

次回、ワークショップをするときは、改善すべき部分があれば改善し、良かった部分はそのまま引き継いでもっと良質なワークショップが行えるようになりたい。



松岡莉音


私は今回が初めての参加だったので、自分ができることを重点的に考えて動きました。私はリーダーシップをとったり進んで発言したりということがあまり得意ではないので、その分先輩方が集中して取り組めるようサポートできたらいいなと思いました。また、アイスブレイキングタイムでは小学生も高校生も楽しめるようなゲームを選びました。本番では、大学生の方から頂いたもっと明るくというアドバイスを意識しながら、緊張しながらも、アドバイス通りにできたと思います。小学生の緊張も解けて高校生との距離も縮まったことを感じましたし、何より自分自身も楽しむことができたからです。ゆうたやなな、そしてさとねさんなど先輩方や先生にも色々助けて頂き、本当に感謝しています。これからは先輩方におんぶにだっこじゃなくて、今回の改善点を次に活かし、自分たちで協力しながら、この活動をしっかりと引き継いでいきたいと思います。



内野なな


私はこのクラブに入ってからワークショップの準備をしているとき、初めての参加だからうまくいくのか心配でした。でも先輩方がリードして下さって安心して本番に挑むことができました。私は今回が初めてのワークショップだったけどすごくいいワークショップになったと思います。前回を体験していないから比較はできないけどアイスブレイクなどで小学生も緊張がとけてきて楽しんでワークショップを受けていたように見えました。たくさん成功もあったけど改善点も残っているからつぎ、私たちが受け継いで行くときにその改善点を生かしてよりよいワークショップを続けていきたいと思いました。