神学部生の声~過去アーカイブ~

[ 編集者:神学部・神学研究科       2019年4月18日   更新  ]

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キリスト教伝道者コース生の声

スピリチュアルケアを学び、共に歩む - 4年・馬場 聖史

今年度から、ゼミでスピリチュアルケアと牧会カウンセリングを学んでいます。人々の生き方が多様化している現代において、魂のケアは非常に重要な問題です。

例えば、自殺を考えたことがある学生の多くは、その理由を「孤独感から」と述べています。
また、性的マイノリティの人権が法令や条例で認められるようになる一方、様々な困難に耐えられず自ら命を絶つ例は後を絶ちません。
今まで表面化することがなかった現代社会の諸問題に対し、私たちは聖書からどのようなメッセージを読み取り、どのようにして実践に移せば良いのでしょうか。

人間が本来持っているスピリチュアリティ(霊性)を学ぶことによって問題解決の糸口を掴み、神様・私自身・霊的痛みを持つ人々、それぞれの関係性を見つめ、救いに向かって共に歩むためのアプローチを学びたいと考えています。(2015年 5月 『神学部報』より抜粋)

見えない未来に感謝 - 4年・琴 ひかる

何かを選択したり、環境が新しくなったり、前に進もうとする時、不安や恐れを感じることがあります。私たちは不安を抱いたまま前に進み、後ろを振り返って初めて「不安だったけど、結果これでよかったんだ」と自分の選択に納得する、というのはよくあることです。しかし自分の選択や自分の決断によって進んできた道に思えても、そこには神さまの計画があり、すべてにおいて神さまが関わっておられると私は確信しています。私も不安を抱きながら大学生活をスタートしましたが、4回生になった今この神学部へ導かれたことを心から感謝しています。

けれども毎回毎回、過去を振り返っては納得し、振り返っては神さまの導きに気付き感謝する、これは神さまに失礼ではないだろうかと感じました。この繰り返しには余計なものがくっついています。それは未来への不安です。神さまが導いてくださることを知った私たちは、過去に感謝するだけでなく、見えない未来にも感謝すべきだと思います。

見えない未来には誰もが不安を感じているものです。私自身たくさんの不安を持っています。でもだからこそ、自分の力に頼るのではなく、その不安も全部神さまの前に持っていくのが一番だと思いました。そうするときこれまでのように、必ず神さまは私たちの道を確かなものにしてくださると、何も恐れることはないと信じることができると思うのです。私たちの将来を神さまに委ねましょう。私たちはこれからの神さまの計画に感謝し、期待を持って歩んでいくことができます。私に最もよいもの、最善の道を与えてくださった、それが私にとって「神学部で学ぶ」ということだと確信しています。(2010年 6月 『神学部報』より抜粋)

心の地図を広げ、旅をしています。- 4年・西川 みちる

「目を閉じて、頭の中に、真っ白な世界を思い浮かべてください。その世界に、円を思い浮かべてください。その円の真ん中に、貴方が立っています。では、その円の中に誰が入って来てくれますか?」

この質問が、神学部の先生のお話に出てきて以来、私は頭を悩ませていました。何故なら、当時の私はローマの信徒への手紙12章15節の「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」と言う聖句に従って歩もう、と言う決心があったからです。当時の私は、クリスチャンとして生きる事とは、誰かのために生きることだと思っていました。その私にとって、誰が円の中に入って来てくれるか、という質問は難題以外の何ものでもなく、入学して1年経っても、その答えは見つかりませんでした。

その翌年、私はある授業で、ひとりの先生に出会い、聖書そのものと何度も向き合う機会を与えられました。その先生は、聖書そのものに向き合うことが大切だと教えて下さり、その授業で聖書を通して「人間の行動によって価値が決まるのではなく、神によって愛され、生かされていることが価値に繋がるのだ」と教えてくださいました。

そして私は、それまでの自分の間違いに気づきました。「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」と言う言葉は、私が思っていた以上に、ずっと深い言葉でした。真っ白な世界に、その円の中に誰も入って来てくれなかったのは、誰も私のそばにいなかったからではありませんでした。本当は、その世界の中で私が気づくのを待ってくれている人がたくさんいたのです。その人たちへの感謝があって、初めて私が存在することを、やっと私は知りました。

そして、その授業の最後に、担当の先生が私に言葉をくださいました。「神学部での学びを通して、これからもあなたの心の地図を広げていってください」と。真っ白だった世界に円が描かれ、そして、それが地図になりました。私は今も、この神学部で心の地図を広げ、旅をしています。(2009年 6月 『神学部報』より抜粋)