授業内容(学部の授業紹介) [神学部]

[ 編集者:神学部・神学研究科       2015年3月24日   更新  ]

キリスト教思想・文化コース

~ キリスト教の理解を深め、広く社会で活躍できる力をつける。 ~
世界宗教としてのキリスト教を思想や文化といった切り口で幅広く学ぶのが「キリスト教思想・文化コース」。クリスチャンのみならず、キリスト教に関心のある学生を広く対象としています。
キリスト教精神に基づく姿勢を大切に、あらゆる今日的課題をキリスト教の視点から追究。社会に生かせる豊かな知性と人間性を身につけ、独自の奉仕の道を探っていきます。

キリスト教伝道者コース

~ キリスト者として人々に奉仕する力を身につける。 ~
神学部は伝道者を養成するという目的で1889年、関西学院創立とともに開設された歴史ある学部です。「キリスト教伝道者コース」はその一貫した教育の伝統を受け継ぐコース。現代にいたるまでのキリスト教の伝統を批判的に継承し、神学的視点から人間や社会の課題にアプローチします。また実践的なカリキュラムを通して伝道者としての深い専門知識を身につけます。

Point 1 豊かな人間性と高い教養をはぐくむ、基礎教育やチャペルを重視。
「奉仕」に結びつく、学問・研究をめざす神学部では基礎教育を重視。論理的な思考力や豊かな表現力を育てる、少人数制の「基礎演習」をはじめ、専門への導入授業に力を入れています。また毎日実施しているチャペルは神学部の精神的中心です。

Point 2 高度な専門研究と広範な学際研究で「人間」や「社会」にアプローチ。
「聖書学」「キリスト教史学」「組織神学」「実践神学」など神学の伝統的な領域に加え、「キリスト教と思想」「キリスト教と文化」など学際的な分野からの専門知識も修得。さまざまな視点から人間やその存在、さらに社会の今日的な課題を深く掘り下げます。

Point 3 現代の課題に対応した多彩なカリキュラムと徹底した少人数教育。
キリスト教伝道者コースおよびキリスト教思想・文化コースのいずれにおいても、第2学年から専門基礎科目が増え、多彩な授業が展開します。第3・4学年では「実践神学」の概念や理論を学び、実践的課題を深く追究。少人数で行われる「研究演習」で発表や討論を通して力を身につけます。さらにおのおのの関心あるテーマについて本格的に研究を進めます。

Point 4 フィールドワークを通して実社会に触れ、実践的課題を追究する。
奉仕に生きる人になるためには、現実社会での体験を通して、キリスト教がどのような働きをすべきかを考えることが大切。神学部では教会や社会福祉団体など、現場でのフィールドワークに積極的に取り組みながら社会の実情にじかに触れ、実践的課題を深く追究していきます。

Point 5 総合大学ならではのメリットを生かした幅広い学びが可能。
自由履修科目では他学部の科目履修も可能。
関西学院大学独自の複数分野専攻制(MS)によってそれらの科目を体系的に履修することもできます。また課外活動など学生同士の幅広い交流は総合大学だからこそ。さまざまな出会いを通して視野が広がり、豊かな知識と感性を身につけることができます。

講義CLOSE-UP 例えばこんな授業があります。ある年度の開講科目から

世界の“文化・芸術”に触れよう

■ 「キリスト教と美術」
中世西ヨーロッパ世界での教会建築の発展とそれに付随した美術(彫刻、壁画など)について学びます。カロリング朝、オットー朝の教会堂建築と装飾、サンチャゴ巡礼路、イタリアのロマネスク建築、柱頭彫刻、壁画などを見ながら、個々の美術作品だけでなく、中世西欧世界の教会の歴史、思想、典礼などについて総合的に学びます。
【キーワード】ロマネスク /教会堂 /装飾 /壁画 /柱頭彫刻

■ 「キリスト教と文学A」
聖書を読むときその読者は、他の文学作品の影響を受けています。しかも、それらは必ずしもキリスト教的背景から生み出されたものだけではありません。例えば義太夫節、上方落語などが聖書の解釈にどう影響するのかを考えながら、文学としての聖書の意味作用について考察します。
【キーワード】間テクスト性 /脱構築 /『菅原伝授手習鑑』 /古典落語 /新作落語

■ 「キリスト教と音楽」
キリスト教音楽は芸術としての音楽においてもきわめて大きな部分を占めています。キリスト教は「ことば」によって成り立つ宗教であり、そこから生まれてきた音楽もまた、ことばと深く関わりを持ちます。そのようなキリスト教音楽を歴史的に概観しながら、ことばと音楽との結びつきについて考えます。
【キーワード】合唱音楽 /ミサの伝統(レクイエムを中心に) /ルター派の伝統(バッハのカンタータ・受難曲を中心に) /現代のキリスト教音楽

■ 「世界の諸宗教A」
世界宗教であるユダヤ教ならびにイスラーム、また日本の仏教教派と新宗教における教義、儀礼、社会、日常など、広く社会における諸宗教のありよう、宗教文化についてフィールドワークなども実施しながら習熟していきます。また、その知識と理解をもって実社会のなかで宗教的センスをもって働く技能を身につけます。
【キーワード】ユダヤ教 /イスラーム /浄土真宗(本願寺派)など仏教 /大本教など新宗教

“現代社会の課題”を考えよう

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■ 「キリスト教と社会A・B」(YMCA寄附講座)
NPO(非営利組織)である日本YMCA同盟の協力のもと、福祉・医療・教育・宗教などの現場から第一線の講師が派遣されます。NPOの機能や役割、組織経営を理論的・実践的に学ぶとともに、その事業展開および組織構築と人材管理などのテーマを具体的に検討していきます。
【キーワード】ボランティア /リーダーシップ /ミッションベースト・マネジメント /マーケティング /ファンドレイジング

■ 「牧会カウンセリング」
牧師として教会や地域の人たちと対話し、その悩みに寄り添っていくカウンセリングの方法論を学びます。またそのために、カウンセリングを実践する者としての「自己覚知」をめざし、どのように他者の痛みに関わっていけるかを考えます。教会のみならず、相談の必要なあらゆる場面で役立つことが期待されます。
【キーワード】自己覚知 /対人援助 /根源的欲求と恐れ /エニアグラム-性格分析 /感情のワーク

■ 「応用倫理とキリスト教A」(生命倫理)
「脳死・臓器移植」「クローン問題」「自殺」など生命倫理の今日的な課題と取り組みについてキリスト教的見地からの考察を試みます。生命倫理の成立、またキリスト教との関わりの歴史的な知識を習得しつつ、理論的に考察することによって、いのちをめぐる現代の問題について一定の見識を持つことをめざします。
【キーワード】フィランスロピア(人間愛) /脳死 /臓器移植 /クローン /自死

■ 「応用倫理とキリスト教B」(環境倫理)
諸々の環境倫理思想をキリスト教的自然観によって理解するため、聖書の自然観や人間観を学び、キリスト教の思想について発展的な知識を習得します。また、同時に自然環境問題に対するキリスト教の貢献を考えていきます。その材料として、フロンティア倫理による自然破壊、救命ボート倫理にみる先進国と発展途上国、宇宙船倫理などを取り上げます。
【キーワード】キリスト教的自然観 /環境破壊 /持続可能な社会 /未来世代の権利 /終末論

“聖書・古典語”を学ぼう

■ 「旧約聖書入門」「新約聖書入門」
キリスト教の正典である「旧約聖書」「新約聖書」についての導入科目です。例えば「旧約聖書入門」では39の文書から成る旧約聖書の各文書の成立事情や歴史的背景を概観し、そこからその神学思想そして古代イスラエルの社会生活の基盤となった倫理・思考方法などを学びます。

■ 「新約聖書ギリシャ語」「聖書ヒブル語」「ラテン語」など
新約聖書が書かれた言語である古典ギリシャ語、あるいは旧約聖書が書かれたヒブル語など、原典を紐解くためのツールを習得します。また史料を理解するのに必要なラテン語などを学ぶ機会も用意されています。