柳澤 田実(やなぎさわ たみ)准教授

[ 編集者:神学部・神学研究科       2019年6月11日   更新  ]

研究領域キーワード

キリスト教思想 /キリスト教芸術 /生態心理学

わたしの研究は、...

他者への配慮(思いやり、愛)とは何か、そしてそのような配慮を可能にする人工的環境とはどのようなものなのかについて、キリスト教の思想・芸術を中心に、生態学的な観点から研究しています。
研究に関しては、生態心理学やそのほかの認知科学に基づく知見を応用しながら、前意識的な領域で生じている出来事に注目し、キリスト教の隣人愛や他者への配慮を再定義しようと試みています。それは、他者への配慮を、「他者を大切にすべきだ」という規範意識や判断・意志といった理性的能力に関係づけて考えるのではなく、他者をある特定の仕方で認知することにより自ずと生じてくる行為として捉え直す試みです。言い換えるならば、他者への配慮は、いくら頭で理解しても実践できないことで、周囲の環境を的確に知覚し、適切に身体を動かすことによって初めて実現するという仮説に基づき、そのメカニズムを、より詳細に分析しようとしています。
また、キリスト教に関する絵画や建築についても、特定の他者認知を可能にする、あるいはそうした他者認知を学習させる装置という観点から再検討しています。

プロフィール

【やなぎさわ・たみ】 慶應義塾大学文学部卒業 /東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻修士課程修了 /同研究科博士課程退学 /
博士(学術);東京大学