研究紹介のホームページなど追加情報 「大学院進学希望の皆さんへ」(「関西学院大学社会学部島村恭則島しま村むら 恭たか則のり韓比較研究、妖怪・占い文化の博物館民俗学、在日コリアンや引揚者が生み出したヴァナキュラー文化の研究、喫茶店モーニング文化の都市民俗学的研究、関西私鉄文化研究などを経て、近年は、世界民俗学史をふまえた民俗学理論の研究、とくに、民俗学を国際的・学際的な「ヴァナキュラー文化研究」として再編成する議論を展開しています(「ヴァナキュラー文化」については、島村2018などを参照)。 大学院教育では、民俗学/ヴァナキュラー文化研究の全領域を扱っており、古典的な民俗学から現代民俗学まで、日本民俗学から中国民俗学・韓国民俗学などアジアの民俗学まで、また、社会伝承、生業伝承、交通・交易、儀礼、祝祭、宗教、口承文芸、芸能、物質文化、文化遺産、博物館など、民俗学研究のすべてのジャンルについて、研究指導を行なっています。あわせて、本研究科の文化人類学系ゼミとの相互乗り入れにより、人類学の知識も身につけられるよう仕組みを整えています。 現在および過去の島村研究室所属院生の研究テーマは、「流行神をめぐる民俗宗教論―〈残念さん〉信仰を中心に―」「神輿会のフォークロア―東京圏の都市祭礼を支える人びと―」「中国の茶芸館をめぐる都市民俗誌」「ヴァナキュラー宗教の民俗誌―稲荷信仰の事例から―」「ネット・ロアとヴァナキュラー・ウェブ」「フォークアートとアウトサイダーアート」「植民地と引揚者」「新宗教/スピリチュアルの民俗学的研究」「職人と講集団」「食文化と食ツーリズム」などです。 わたしたちの研究室では、関西圏の他大学大学院の民俗学ゼミとの合同ゼミを定期的に実施しているほか、研究室のメンバー全員で中国や台湾を訪れ、現地の民俗学系大学院ゼミとの合同研究会や共同調査も実施しています。院生は、日常のゼミにおいて修士論文、博士論文の完成に向けての研究指導を受けるとともに、これらの研究室活動からも多くを学びとり、日本や東アジアはもとより、世界の民俗学の第一線で活躍できる研究者として成長しています(国内学会に加え、アメリカ、中国、台湾、ドイツなど海外の民俗学会での発表や論文投稿を経験している院生もいます)。 日本における民俗学系大学院教育の一拠点としての位置を占める関学社会学研究科島村研究室では、大学院に進学して民俗学/ヴァナキュラー文化研究を学ぼうと考えているみなさんを、国の内外、列島の東西/南北から広く歓迎しています。出版会.島村恭則, 2013, (編著)『引揚者の戦後』新曜社.島村恭則, 2019,(共編著)『民俗学読本―フィールドワークへのいざない―』晃洋書房.島村恭則, 2003, (単著)『日本より怖い韓国の怪談』河出書房新社.島村恭則, 2008, (共著)『異界談義』光文社.島村恭則, 2018, 「民俗学とは何か―多様な姿と一貫する視点―」『現代民俗学のフィールド』古家信平編, 吉川弘文館, 14-30.島村恭則, 2017, 「グローバル化時代における民俗学の可能性」『東アジア世界の民俗-変容する社会・生活・文化―』(アジア遊学215), 217-231.島村恭則, 2017, 「『民俗学』是什么」『文化遺産』46, 59-65, 中国・中山大学中国非物質文化遺産研究センター.Shimamura, Takanori, 2017, Folklore in the Midst of Social Change: The Perspectives and Methods of Japanese Folkloristics. Japanese Review of Cultural Anthropology, 18(1), 191-220.島村恭則, 2014, 「フォークロア研究とは何か」『日本民俗学』287, 1-34.島村恭則, 1995, 「沖縄の民俗宗教と新宗教―「龍泉」の事例から―」『日本民俗学』204, 1-37.島村恭則, 1993, 「民間巫者の神話的世界と村落祭祀体系の改変―宮古島狩俣の事例―」『日本民俗学』194, 70-124.島村恭則, 2001, (博物館展示)「異界万華鏡―あの世・妖怪・占い―」国立歴史民俗博物館.ゼミホームページ」で検索後、当該ページへ)、およびFacebook(島村恭則)を参照してください。 また、これ以外にも、「喫茶店モーニング文化―都市の民俗学―」(関学スカイセミナー https://www.kwansei.ac.jp/skyseminar/pdf/sky66.pdf)をはじめ、ネット上で「島村恭則」を検索すると、関連情報がいろいろ出てきます。 進学を検討されている方は、tshimamura@kwansei.ac.jp(島村恭則)まで、直接ご連絡ください。ゼミ見学も受け付けています。37 研究・教育内容 沖縄の民俗宗教・シャーマニズム研究から出発し、都市伝説の日 代表的な著書・論文等島村恭則, 2010, (単著)『〈生きる方法〉の民俗誌』関西学院大学専門分野・キーワード⃝現代民俗学⃝ヴァナキュラー文化研究⃝世界民俗学史と民俗学理論教授
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